ダム

意味・解説
ダムとは、河川や湖、沼などに建設される、水をせき止めて貯めたり放流したりするための建造物。
水資源の確保や水力発電、周辺地域の洪水被害を軽減するなどの目的で用いられる。コンクリートや土砂などで造られ、大きさや形状、目的によってさまざまな種類がある。
オランダとのつながり
「dam(ダム)」の語源は、中世オランダ語で堤防や防波堤を意味する「dam」が由来とされる。
干拓によって土地を開発してきたオランダは多くの地域が海面より低く、運河が発展していて多くの地域にダムがあります。
そのため、アムステルダムやロッテルダム、エダム、フォレンダム、スヒーダム、フェーンダムなど、オランダにはダムと付く地名が多いと考えられます。
干拓は湖沼や海岸線の一部を排水して農地や居住地にする技術です。干拓地は排水システムや堤防で守られていて、水位が安定した状態を保つことが重要です。
川は堤防で囲まれ、洪水から土地を守っています。堤防は水流を制御するために作られる土手のような構造物で、高さや強度は洪水リスクに応じて設計されています。ダムは川をせき止めて湖や干拓地を形成し、水門は水の出入りを制御します。
長い間オランダは水管理技術に力を入れています。進んだ科学技術を取り入れ、効率的な水の流れや排水システムを設計しています。
最新の情報技術やデータを活用して水位モニタリングや予測を行い、適切な対策を取り洪水被害を予防したり最小限に抑えたりしています。低地の多いオランダですが、安全に暮らすことができています。
オランダの水管理技術は世界的にも高く評価されていて、他の国や地域でも参考にされています。ダムや堤防はオランダの風景や文化の一部で、観光名所にもなっています。
オランダはオランダ人が造った
ダムや堤防の向こうは、自分の場所より海面が高くて、初めは不思議な感じがします。街にいると忘れていますが、オランダが低地であることを実感する風景です。「神は地球を創ったが、オランダはオランダ人が造った」という諺は、粘り強く水と戦い国を造り上げた、勤勉なオランダ人気質をうまく表していると思います。