オランダゆかりの物事典

フィリップス

アムステルダム中央駅

意味・解説

フィリップスとは、電子製品やヘルスケア、照明、家庭用電気機械器具などの製品を提供する、国際的な電子機器メーカーおよびテクノロジー企業。

オランダとのつながり

「フィリップス(Philips)」は、オランダのアムステルダムに本拠を置く多国籍企業。

公式な社名「オランダ語:Koninklijke Philips N.V.」、「英語:Royal Philips」。

PHILIPS(フィリップス)は、1891年にヘラルド・フィリップスと父フレデリックによってアイントホーフェンに設立されました。科学と工学に関心を持つヘラルドに触発され、フレデリックが空き工場の購入などに資金を提供したのが始まりです。

フィリップスの沿革

当初は白熱電球の生産から始めました。1895年にヘラルドの弟アントンを迎え入れるとビジネスアイデアに貢献し、経営は拡大し始めます。法人化し、後の多国籍企業の基礎を築きました。

1900年代に従業員は2000名を超え、オランダ最大の民間雇用主となります。社会的責任を果たす一環として従業員の福祉に注力し、住居、医療、スポーツなどの提供に投資しました。PSVアイントホーフェンのスポンサーとしても有名です。

1920年代にラジオ製造に進出して成功します。1930年代に事業を多角化し、1939年にシェーバーを発売、1949年にテレビの販売を開始するなど、家電、医療機器、照明など、多くの分野で製品を提供する企業として成長します。

1960年代にはカセットテープを導入し、大成功を収めました。ラジオと組み合わせたラジカセとして販売され、留守番電話に使用され、初期のパソコンの最初の大容量記憶装置として使用されました。

1970年代にLDを発売し、1982年にはソニーと提携してCDを発売しました。このフォーマットはCD-R、1990年代のCD-RW、DVD、2000年代のBlu-rayに進化し、それぞれソニーとともに発売しました。

1998年、企業が長年にわたって品質と信頼性を提供してきたことを称賛するものとして、王室の名誉称号「Koninklijke」を獲得しました。

以降も、コンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像法(MRI)、陽電子放射断層撮影法(PET)など、さまざまな技術革新を推進し、国際的な企業としての地位を確立しました。

フィリップスは多くの分野で活動していて、特にヘルスケア分野での技術と革新に力を入れています。また、省エネルギー製品や持続可能な技術の開発にも力を入れ、持続可能性と環境への配慮が企業の戦略の一部となっています。

フィリップスの個人向け製品の一部

<理美容製品>

<家庭用品>

<サウンド&ビジョン>

<照明>

<健康>

オランダが世界一や世界初のものとは