オランダゆかりの物事典

レトルト

アムステルダム国立美術館研究図書館

意味・解説

レトルトとは、食品を加熱・滅菌した後、密封した袋や容器に詰め、長期保存できるようにしたもの。

主に非常時やアウトドアなどで利用される。調理の手軽さから一般的な食品としても広く利用されるようになり、様々な種類が市販されている。

オランダとのつながり

「レトルト」の語源は、オランダ語で蒸留器を意味する「retort」が由来とされる。

「レトルト」は、熱や圧力に耐えられるように作られた蒸留釜を指していたが、やがて「レトルトで加熱処理した食品」を意味するようになった。

もともとレトルト食品は、主に軍隊で使用され始め、後に忙しい家庭やアウトドア愛好家などの一般市民に広まっていったようです。

調理の手間を省くことができて、温めるだけで食べられるので、オランダでも日本と同様に、レトルト食品は重宝されています。

レトルト食品は、かつては味や食感が劣るイメージがありましたが、技術の進歩で本格的な味わいが楽しめるようになりました。

最近では、栄養バランスの取れたレトルト食品や、オーガニック素材を使ったものも出てきていて、インターネットのおかげで、オンラインでも購入できます。

食事はいろいろな食材や、旬な食材を利用することが重要です。しかし、忙しい現代に合った食事として、レトルト食品はますます利用されていきそうです。