掛時計や置時計の文字盤には、鍵Sマーク(鍵Sマークの左にTRADE、右にMARK)のものが多いですが、このものの商標登録は明治33年1月、それ以前の明治31年3月に扇Sマークが登録されています。
 明治39年と同41年のカタログには、前述のものより扇Sマークの掛時計が多く載っています。
 しかし、現存の古時計では扇Sマークの方が少ないようです。
 左の時計は、41年のカタログに載っているもので「
中巻物形」と云う名称になっています。高さ73cm、10吋ペイント文字盤、時打ち、8日巻。

 左の時計は、明治39年のカタログに載っている「亀甲尾長」です。明治時代、服部時計店では、懐中時計の文字盤や側用にツバメ、軍配、ボタン、兜、等々多くの商標を登録しています。高さ72cm、10吋ペイント文字盤、8日持。

扇Sマーク

扇Sマーク