
安山岩、高さ90cm、厚さ22~30cm
鎌倉時代末期(1388)その前面と側面を平滑にし、 前面の中央部に梵字
が書かれ、それより下に銘を彫刻している。
これは嘉慶2年(1387)に歿した天開和尚の徳を慕って建てられたものと推定される。
また、 当石碑は「かな地蔵尊」と呼ばれているが、彫刻された梵字がイロハのイ字であるためと考えられる。
梵字の陰刻は、「医王尊」医学救済者の意味で、薬研彫りであるが、よく時代を表わし、銘文も明瞭で、全体に簡素であるが、よく調和が取れている。
中世の墓石供養碑の内でも異例のものであり、貴重な資料である。
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