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  ASHIKAGA MUSEUM OF ART

〒326-0814 栃木県足利市通2丁目14-7

TEL.0284-43-3131

開催中の展覧会



生の根源をめぐる四つの個展

篠原道生 ー終わりのない絵画
山本陽子 ー精神の地下革命
岡崎清一郎 ー落下(オチ)てくる神神
春山清 ー根源と究極への詩索


2017年8月5日(土)~10月22日(日)



開館時間:10:00~18:00(入館は17:30分まで)
休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
観覧料:一般600(480)円/高校・大学生400(320)円/中学生以下無料
*()内は20名以上の団体料金
*障害者手帳をお持ちの方は観覧料が免除になります。
*「いきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)。
*85()は「足利花火大会」のため観覧無料となります。
*第3日曜日「家庭の日」(8月20日、9月17日、10月15日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。

[主催]足利市立美術館
[協力](公財)足利市みどりと文化・スポーツ財団、東武鉄道(株)



 このたび、篠原道生、山本陽子、岡崎清一郎、春山清の個展を同時開催いたします。篠原、山本、岡崎は、2016年に当館で開催された「画家の詩、詩人の絵 絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展に出品され、展覧会終了後、ご遺族、所蔵家のご厚意により当館に寄贈された経緯があります。また、篠原と岡崎、春山は足利出身です。
 このように緩やかなつながりある作家たちですが、大きな共通点として言葉と絵画をともども手がけたことがあげられます。美術と詩作を両輪に、あるいは一方が他方を補うかたちでさらなる境地を目指しています。彼らは持てる力を総動員して、生の根源に接近します。「なぜ生きるのか」という問いが絶えずありました。それは生きることに対する真摯さから発しています。時にこのような姿勢は彼らを生きづらくしたかもしれません。特に篠原、山本の作品の一部は明らかに、その命と引き換えに得たものでしょう。しかし、彼らの妥協することのない果敢な創作は見る者の心を強くとらえます。
 ぜひこの機会に四つの個展をめぐり、「生きる」ということに思いを馳せていただければ幸いです。

 






篠原道生《人は何故に立ち生まれてくるのか》1990年


 篠原道生(1960-92)は栃木県足利市に生まれました。4歳まで同市月谷町で過ごし、7歳のとき港区北青山へ移りました。中学卒業後、親元を離れ青梅市の大東農場で生活します。農場に近い青梅東高校に進学、牛の世話を済ませてから登校しました。教師から美術の道を勧められ、多摩美術大学油画専攻に入学、大学院まで進み、87年、修了しました。同年イタリアに4ヶ月間滞在し、帰国後、画家になることを決意しました。制作に没頭しますが、921210日早朝、自ら命を絶ちました。
 篠原の作品は静謐な抒情と幻想をたたえています。登場する少年少女は彼の分身であり、純粋な魂の象徴でもあります。本展は画家の全貌に迫る回顧展です。

 




山本陽子《No.9》1963年頃 足利市立美術館蔵


 山本陽子(1943-84)は、東京都世田谷区に生まれました。小学校時代より画才を示し、12歳のとき桜井浜江の絵画教室に通いました。日本大学芸術学部に入学、映像を学びます。1963年退学。この頃より自画像と思われる異様なクレパス画を描き始めました。  1960年代半ばより文学に親しみます。1970年「遥るかする、するするながら」が『現代詩手帖』に掲載されました。1976年パートとしてビル清掃会社に勤めます。1977年生前唯一の詩集『青春くらがり 山本陽子の詩業』を刊行。1984年アパートにレスキュー隊が入り、即日入院。12日後に肝硬変で死去しました。本展は現存する山本作品のすべてを展覧するものです。

 



岡崎清一郎 題名・制作年制作年不詳 足利市立美術館蔵


 岡崎清一郎(1900-86)は足利出身の詩人です。15歳で旧制佐野中学校を病気のため中退し、18歳で画家を志し上京しましたが、家族の反対にあい断念、詩作に没頭します。22歳で詩人になる決意をし、本格的に詩作に取りかかります。1929(昭和4)第一詩集『四月遊行』を刊行し、詩壇にデビューしました。それ以前にも自装、手書きの詩集『白薔薇館』を手がけています。
 岡崎の絵画作品は1920年代から30年代にかけてのものがいくつか残っています。絵画作品は、日常の中に非日常が突如として現れる不思議な幻想性を帯び、のちの詩を予感させます。本展は岡崎清一郎の絵画作品を中心に展覧いたします。






春山清《ドローイング》制作年不詳 足利市立美術館蔵


 春山清(1937-2016)は足利出身の表現者です。10代終わり頃から詩や小説を手がけ、20歳で視覚表現を試みました。そこには同じく足利在住の長重之や小林道夫の影響がありました。やがて物質から離れ、思索を核としたパフォーマンスや言語表現に移行します。51歳の時、汎表現研究センターを開設。同センターは、春山の思考の実験場でした。春山はそれまでの「個人的な閉ざされた営為」を否定して、普遍的な観点より物事を見直す方向に進みます。「不本意と虚無」の悪循環から離脱して根源と究極を見据える表現の模索が始まりました。本展は春山清の思索の一端を紹介するとともに未発表のドローイング等も展覧いたします。

 

春山清についての紹介サイト(外部リンク)http://www7b.biglobe.ne.jp/~bopo/haruyama.html





関連プログラムのご案内

 


ワークショップ「日本画入門 夏を描いてみよう」
夏にちなんだものを、日本画の材料を使って色紙に描きます。
日時:8月5日(土)午後1時より3時頃まで
会場:多目的ホール
講師:山口健児(日本画家)
対象:小学生以上(小学3年生未満は保護者同伴)
定員:20名
参加費:500円
※参加ご希望の方は電話(0284-43-3131)でお申込みください。定員になり次第締め切らせていただきます。

 

担当学芸員によるギャラリートーク
8月19日(土)、10月15日(日) 午後2時より
※参加ご希望の方は当日午後2時に美術館入口受付までお集まりください。
※参加は無料ですが、観覧券(高校生以上)が必要です。


対話型鑑賞の会「作品の声を聴こう」
対話型鑑賞の会「作品の声を聴こう」
日時:9月17日(日) 午後2時より
対象:小学生~一般
定員:15名
対話型鑑賞とは、一点の作品を、美術の知識にたよらず自由に観て、その感想をみんなで話し合いながら作品の理解を深める鑑賞方です。展示室で出品作品をもとに、ファシリテーター(司会役)が参加者に質問しながら対話を進めます。
※参加ご希望の方は電話(0284-43-3131)でお申込みください。定員になり次第締め切らせていただきます。
※ 参加は無料ですが、観覧券(高校生以上)が必要です。
協力:あしかが対話型鑑賞の会



足利市立美術館

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FAX0284-43-3133

更新:2017/7/31
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