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                                  福   島   訴   訟

 

●2006(平成18)年6月29日,菅家さんは,一審で精神鑑定を行った福島章こと福嶋章上智大学名誉教

授(犯罪心理学)を被告として,東京地方裁判所に,録音テープ等の開示を求める民事訴訟を提起しました。

●足利事件一審では,1992(平成4)年7月8日,裁判所が,福島教授に,「本件犯行の原因,その他量刑

上参考になる事項」につき菅家さんの精神鑑定を命じました。
 

福島教授は,東京拘置所に勾留中の菅家さんと3度面会した上で,1992(平成4)年11月14日付け精神状

態鑑定書を作成しましたが,この鑑定書は,菅家さんは「代償性小児性愛者」であり,本件犯行は,「小児性

愛を動機として行われたもの」との内容でした。
 

そして,一審判決は,この鑑定書の内容をほぼそのまま引用して,「性対象としての成人女性に接近すること

が困難な精神的状態にあった結果,その代償として小児に性的関心を抱き,これに性的に接近する『代償性

小児性愛』というべき性的倒錯の状態にあり,本件犯行が右小児性愛を動機として行われたものである」と述

べています。また,二審判決もこの鑑定書を基にして,「長期の行動観察でも幼女への声掛け行動などが見ら

れなかったからといって,被告人について,本件犯行の動機を否定することはできない」と述べています。

●ところで,そもそも,菅家さんが「代償性小児性愛者」であるとするこの鑑定書の内容は,それ自体が誤って

おり,これを正す必要がありますが,そのためにはこの鑑定書作成の材料となった3度の面会の際の録音テ

ープを入手することが必要です。また,それのみならず,菅家さんが自白していた時期と同時期になされた面

会の様子を録音したこの録音テープは,菅家さんの自白の信用性を分析するためにも必要なものです。

●そこで,弁護団は,福島教授に対し,1995(平成7)年に福島教授が二審で証言した際から2006(平成

18)年に至るまで,再三にわたり,この録音テープの開示を求めてきましたが,福島教授は,この求めに一切

応じませんでした。

●以上の経緯から,菅家さんは,今般,やむなく,民事訴訟の提起に至りました。
 

福島教授は,2006(平成18)年8月21日の第1回期日には,テープは既に廃棄した,と,提訴前の回答と

は矛盾する答弁をしてきています。
 

第2回期日は10月25日午前11時701号法廷,第3回期日は12月4日午前10時627号法廷と指定されて

います。
 

多数の方の傍聴をお願いします。