菅家さんの手紙        

       幼稚園バス運転手は幼女を殺したか(小林篤著)より                      

家族に宛てた二通目の手紙  (92年1月28日)

 私しが警察につかまったというのは、私自身も本当にわかりません。どうか、私しをしんじて下さい。私しが拘置所に入ってるなんて、長くて悪い夢をみているような気持ちです。ほんとうにいくら考えてもおかしな事ばかりです。

 

三通目  (92年1月30日)

 早く家に帰りたい。私しは毎日胸がつまる思いです。そして食べたい物も食べられない。ここにいると、頭も体もおかしくなる思いです。メシもまずい。本当にだめになってくるよ。「どうして私しがここにいなければならないのか」 「自分でも本当の所まったくわかりません」

一日中すわりっぱなしで下わつめたくて頭がおかしくなる。自由がきかない。本当につらい毎日です。 もういやだよ。どうか助けて下さい。お袋、C私しはどうしたらいいのかわからない。好きな物も食べられない。あまい物も菓子も一度も食べていません。

 好きな大福もくいたい。タバコも、まったくすわせてもらえません。体のためには、すわない方が良いですが、どうして私はこんなめにあわなければならないのか、まったくなっとくいきません。私しは、毎日悲しい思いです。

 

四通目  (92年2月1日)

 拝啓 お袋、皆さんお元気ですか。また手紙を書きました。書いていないと、気持ちがおちつきません。 ここはさむくて、足はつめたくて、体もいたい。自由がない。もういやだ。ここにきた時に服をぬがされて、下着を上から下まで全部ぬがされて、心体けんさをされました。こんなむごいやりかたをされるおぼえはまったくないのに。私しは本当に残念です。

 家ではきっとなにかのまちがいだと思ってますよね。どうか私しをしんじて下さい。私しは毎日重い気持ちです。私しは自分がなさけなくて、さびしくて、本当に悲しいです。私しが拘置所にいるなんて、私し自身もしんじられません。どうか私しの事を、見捨てないで下さい。ここを出れば、皆と東京見物や、ディズニーランドや、日光江戸村にもいけると思います。(中略)   皆さん、本当にまっていて下さい。ぜったい帰ります。(それからズボン一枚ほしいのですが)また、手紙かきます。(利和より)  あと一回税金(2000円)がのこっておりました。どうかよろしくお願いします。(市役所へ)

 

六通目  (92年2月14日)

 拝啓 お袋、C子、皆さん元気ですか。私しも元気でいます。この事件が、テレビとラジオでも放送されたかもしれませんが、新聞で私しは見ました。しかし、おかしな事です。大きく新聞にも出ていました。こんな事ってあるかと、自分は思いました。私しがつかまるなんて、おかしな事です。私しは何一つ悪い事はしていません。とんでもない事です。 作年12月1日の朝、いきなり入ってきた警察が、私しをつれていきました。私しには、何がなんだかさっぱりわかりません。

 私しはやってないと話しても、警察はまったくしんようしません。それで、警察の留置所にいたり、宇都宮の拘置所にいたり、もうたくさん。それから、3月5日第2回(公判)裁判があります。4月23日ごろにも、裁判があります。私しは裁判には絶対勝ちたい。ぜったい勝つ。弁護人の先生も、一生懸命力を入れてくれています。私しのごかいをはらしたいのです。それから前の手紙にもかきました着る物ですが、ボタンの着いた着物とズボンをお願いいたします。面会にきて下さい。あいたいのです。ズボンの着がえがないので、不便ですので、よろしくお願いいたします。皆さんにごめいわくかけて、もうしわけありません。私しは無実です。皆さんお元気で。また後で手紙を出します。 利和より

 

支える会へ宛てた手紙  (94年5月13日)

 地元(足利市)の皆さんこんにちは、私は菅家利和と申うします。足利事件で私は犯人にされてしまいました。私は警察の見込み捜査で突然逮捕されました。事件は平成2年5月12日午後7時頃おきました。そして私は平成3年12月1日の朝、私は借家から刑事にいきなり警察へ連行されました。そして12月1日朝から夜おそくまで調べられました。

1日の日に刑事に「お前がやったんだな」と私にゆうのです。それで私はやっていないと話しましたが、刑事はまったくうけつけませんでした。そして刑事がお前は現場に行っているんだよとゆうのです。しかし私は現場には行っていないのです。刑事に私は現場には、行っていませんと話しました。それでも刑事はまったく受けつけません。

そしてまた刑事が、お前がやったはずだとまた私を責めたてるのです。私はやっていませんと何度も何度も刑事に話すのですが、それでもまったく受け付けられませんでした。時間が進むにつれて、刑事の声がだんだんと大きくなるのです。そして刑事が机をたたいたりして、早くしゃべって楽になれと言うのです。

それから私が下をむいた時、刑事に私はかみの毛をひっぱられました。私は刑事に机をたたかれたり、大きな声でいわれたり、だんだん刑事がこわくなり、疲れと、眠さとで私はもうつかれてしまい、やってもいない事件をやったと言えば休ませてくれると思い、それで私はやったと言ってしまいました。それで私は夜おそくなって逮捕されました。

地元(足利市)の皆さん、どうか信じて下さい。私は足利事件には無関係なのです。私は控訴審の裁判に頑張りますので、どうか私を見守っていて下さい。地元(足利市)の皆さん、どうか傍聴にきて下さい。この足利事件はDNA鑑定で、多くの疑問点があります。私は罪をおかしていないのに、犯人にされたことです。だからDNA鑑定はおかしいのです。

支える会・栃木の皆さんによろしくおつたえ下さい。俺は控訴の裁判で無罪になって早く家に帰りたい。皆に早く会いたい。罪をおかしていないのだからぜったい無罪になって、お袋や皆に安心してもらいたい。早く真犯人が逮捕されるように。俺は真犯人がにくい。真犯人をぜったいゆるさない。おくれてすみません。皆さんもお元気で、利和も元気に頑張ります。 利和より

        

         菅家さんを支える会       ご意見・ご感想を