日本酒と出会うようになったのは、作家の故・立原正秋の文を読むようになってからである。
30年も前のことだが、在日韓国人としての彼は、日本に来て敗戦の中で日本の美をよりどころにして生きていた。確かなものとして、日本の文化と同化して物を書いていた。
当時東京にいて、感化された形で、ターミナルの駅地下デパート売場から、きょうはこれと日本酒を一本一本飲みくらべていった。銘柄とともに、酒の濃淡や甘辛酸が微妙にちがうことがわかっていった。
当然、だしや調味料、素材まで料理の味のちがいをわかるようになっていったが、消費を追及すれば、生産する側にも目が向く。
やがて帰郷して農に就いた。
食べることは絶対であるー食べなければ死んでしまうが、色どりを添えるのは鮮度、歯ざわり、渋味といった点だ。
エンゲル係数を高くしてほしいーそう妻に要求したが、現実はあまりそうなっていない。わが家の支出で一番多いのは嗜好品だ。
煎茶、珈琲、日本酒、ワイン、ビール、味噌は母が手作りし、酢は純米醸造酢で、鰹節をけずる。
有機農法とまではいかないが、とれたての野菜であり、コシヒカリは15軒以上に分けている。
どぶろくも作ってみたが、管理がいきとどかず、すぐに酸っぱくなってしまった。
刺身が一番の好物だが、つまみはするめが最も多い。
器や料理にはあまり注文をつけない。
まさに米の汁という日本酒は3日で一升が空く。
庭のうぐいす
(福岡県久留米市・山口酒造場)
■原料米 /山田錦(麹)、夢一献(掛)
■精米歩合/50%
■日本酒度/+4
■酸 度 /1.3
■アルコール度数/16%
1958年、栃木県足利市に生まれ、文学青年として上京後、雑誌社、商事会社に勤務後就農。
イチゴを作る中で、経験と勘を下支えするためのデータに着目し、多収を実現。
総合的な農のあり方の実現に努めている。
石川農園経営。
石川農園 栃木県足利市県町958-3
電話/0284-72-9970
岡崎酒店
〒326-0823
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営業時間.午前9時〜午後7時30分
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