イラスト・Kyoko

海野 博之 昭和22年11月25日生まれ

<はじめに>
 私がラテン音楽を好きになった動機はさだかでありません。ただ、中学1年の時初めて自分で買った楽器がボンゴでした。中学時代友達5人とハワイアンバンドを結成、学校の行事で演奏したりしてました。
当時は(昭和40年頃)エレキギターブームで街をギター抱えて歩くのが「かっこ良かった」時代、なぜか私はボンゴを抱えて歩いておりました。
私の好きな楽器はパーカッション、当時(今もかな?)周りにパーカッションなんて真剣にやっている人なんかいなかった・・だから、スゴーイ!ってなる(比較対照が無いのだ)それで気をよくして今に至ってます。

中年のおじさんゴルファーで、あまり上手でもないのに◯◯製のドライバーとかプロゴルファーのXXが使用しているのと同じアイアンなど何本も持っている人がいますが、多分私も(腕前より道具)感覚だと思いますが、いつの間にか楽器のコレクターになってしまったようです。


ティンパレス

コンガ
手前右−カリビアンコンガ

ボンゴ

上−6弦ベース 中央−ウクレレ 
右下−チャランゴ

<私の夢>
 ラテン音楽、特にリズムの宝庫と言われる国キューバへ行くこと
其処でラテン音楽三昧の生活を最低1週間(出来れば10日)する事です
お金と暇がかかるこの夢の実現の為・・・
羊羹いっぱい買って下さい!宜しくお願いいたします。

かげ様で、今年(平成19年)6月6日から
念願のキューバへ行きます。
チョットメキシコにも行きます。
帰りましたら写真等を掲載いたします。

キューバ旅行日記                          (2007.6/6〜14)

中学1年で中古のボンゴを買ってからずーとラテン音楽が好きで、特にリズムに興味の有る私はラテンリズムの宝庫とも云えるキューバにどうしても行きたかった。

2年前に一緒にイタリアへ行った仲間のとっちゃんが「付き合うからキューバに行く?」の一言で気持ちが固まり妻に相談する、「言ってらっしゃい」快く?・OKが出た、早速とっちゃんに報告、だったらイタリアへ行った後の二人も誘ってみようと云う事になり又、今回も4人で行く事になりました。

メンバーは、石川福次郎さん(福ちゃん)緑町<鳥つね・社長>、高橋俊雄さん(とっちゃん)家富町<上州屋餅店・社長>、小泉具行さん(ともさん)4丁目<香雲堂本店専務>と私です。

キューバへ行くのには幾つかのルートが有りますが今回は最短のカナダ・トロント経由でハバナへ行く事にしました。

6月6日(水)成田を発って12時間、トロントには夜の7時頃着きました、空港を出る時には8時になっていましたがまだ日差しがまぶしくこの頃のトロントでは日没が10時くらいになります。此処で1泊し翌朝10時15分にハバナへ、約4時間でキューバの首都ハバナへ着きます。

 

キューバ(ハバナ)初日

6月7日(日本時間6月8日早朝)通関後、迎えのガイドさんとホテルへ、スーツケースを部屋に置き待ちきれない気持ちでガイドさんと街中へ出かける、ホテルに面した広場では4・5人の年配のミュージシャンがサルサを演奏しております。
ホテルは旧市街の中心に有る広場(パルケセントラル)の前にある「ホテル・パルケセントラル」です、ホテルのロビーでもトリオが演奏しており着くなり周りは音楽いっぱい!一気にラテン音楽三昧の日々がスタートしました。
市内は、50年以上前(キューバ革命以前)の大型のアメリカ製の乗用車が元気に走っており排気ガスの臭いが気になるも其処此処から聴こえて来る音楽についつい歩いてしまいました。




我々がチャーターしたタクシー
 ほとんどがオリジナルの部品だそうです。
但し窓は半分しか閉まらないので!!雨が降ると多少濡れます。
 半日、この車で買い物や観光を楽しみました。

世界文化遺産に指定されているハバナの旧市街で左側のドーム型の建物が旧国会議事堂です。

先ずは、両替・キューバでは主にカナダドルとユーロが両替の対象で円は空港や殆どのホテルでは両替出来ず、幾つか有る市内の両替所で換金する。最初のアクシデントはこの両替所で、いきなり停電!慌てたのは我々だけで皆さん「またかー」と云った感じで電子機器もあまり無く電卓での計算なので停電でも関係なく何事も無かったかの様に業務を続ける、直ぐに電気は復旧し我々は外国人用のお金(CUC)を受け取り街へ。
*キューバでは、外国人用のCUC(兌換ペソ)とキューバペソの2種類のお金が流通しています。


しばらく歩くと建物の中からサルサの音楽が聴こえて来た、中に入ると中央が吹き抜けになった広いスペースで7人編成のバンドが演奏をしています・傍に行き手拍子をするといきなりクラベス(拍子木みたいなもの)を渡された、一応サルサのクラベスは出来るので演奏に加わる・1曲終わると今度はボンゴを指差しどうぞと言うようなしぐさをする、キューバに着いてまだ何時間も経っていないのに憧れのキューバのバンドに加わり演奏が出来る機会がもう来た・ボンゴを受け取ると直ぐにイントロがスタート、幸い知っている曲なので演奏に加わる、仲間4人が手拍子で手伝ってくれて楽しく又緊張しながらも演奏が終わり、バンドのメンバーにお礼を言って其処を出て少し歩くと広場に出ました。此処ではフリーマーケットが催されていて小さなテントがいっぱい有り色々な物を売っています。日用品から我々の様な観光客相手のみやげ物まで数の多さにびっくりです。そこを見ながらしばらく歩くとハバナで有名な洋服屋が、そこでキューバの伝統的なシャツのグアジャベーラを買う(正式な席で着るシャツでいわばキューバの正装だそうです)其処を出てそろそろホテルに戻ることに、我々4名とハバナ在住の日本人ガイドさん1名の5名はタクシー乗り場へ・其処に駐車場の管理人さんが来て何やら商談が始まる、で!ガイドさんが我々に「タクシーではなくバスでホテルまで帰ります」と言う・すると50人乗りの大型の新しいバスが目の前に来た!!思わず「いくら掛かるの?」と聞いたら1人1CUC(120円くらい)5人で5CUCだとのこと、ともかく暑いのでバスに乗り5CUC を払い我々5人だけを乗せてバスはホテルに向かいました。後で聞くとこのバスは何処かの国の観光客を乗せて市内見物をしているところでお客さんは今何処かを見物中でしばらく戻らないのでその間の運転手さんのアルバイトみたいで!何ともびっくりです。夜は、サルサの演奏を聴きながら伝統的なキューバ料理を味わえるレストラン(アミーゴス・デル・ベニー)へ、演奏は勿論ハバナではトップクラスのグループが出演しており感動ですが、ダンスがまたまた素晴らしい!!とにかく初日から驚きの連続でした。




6月8日
ハバナに着いて2日目はメンバーにとってチョット大変な日、この日午前にとっちゃんの希望も有り国立民族舞踊団に体験入団してサルサのダンスレッスンを受ける事になっていて迎えの車で団の練習場に着行きました。中はかなり広く床は板張り空調設備は壁に掛かった扇風機が3台のみ、気温32度でのレッスンはかなりきつい、なれないステップに悪戦苦闘しそれでもどうにか音楽に合わせて動ける様になってきたところで全員が脱水症状?お願いして休憩をとり、買ってきてもらった水を一気に飲み干してしまう、ペットボトルの水がこんなに美味しく量が少なく感じたのは初めてだった。先生に促され休憩を終了し又レッスン再開、今度は先生とペアでのダンスレッスン、此処で驚いたのは、我々は全身汗でびしょびしょ、先生はほとんど汗をかいておらず息も乱れていない!さすが!!キューバを代表する舞踊団、世界中を公演してあるき日本にも3回来たことが有るとの事、今は現役を引退してコーチをしておられる2名に脱帽です、やっとレッスン終了の時間が来た時には我々はへとへと、ホテルに戻りシャワーでやっと正気に戻った。
午後は、午前中の奮闘に気を使ったガイドさんが美味しい中国料理を提案してくれ、早速店に向かう、此処ハバナにもチャイナタウンが有り中華料理の店が10数軒並んでいる、そう言えば、キューバに入る前にカナダのトロントで1泊した時に街をタクシーで一回りしたが其処にもチャイナタウンが有った、世界中の主な都市には有るのかなーなんて思いながら入店・此処が感動するくらい美味しい!キューバ(ハバナ)へ行ったら是非寄る事をお勧めしたいが但し店名は忘れてしまった、確か中華街の真ん中あたりでオーナーが上海出身の方でした。
食事の後私は念願のコンガの個人レッスンへ、他の仲間はホテルのプールでのんびり過ごしたとの事です、夕方合流してコンガの先生も交え夕食へ、勿論生演奏を聴きながらの夕食です.この夜は、予定ではもう1件日本のミュージシャンでハバナ在住の河野治彦氏が出演するライブハウスへ招待されていたのですが全員昼の運動が利いてきてダウン、ホテルに戻り早寝となりました。



ここは昨日ダンスレッスンを受けた国立民族舞踊団の練習場に隣接している広場で毎週この様な
キューバルンバのライブが午後から開催されます。
入場料は5ペソ(23円)、我々外国人は5CUC(約550円)です。
ちなみに、ドリンクはモヒートが5CUC・コーラも5CUCでした。


この位の年齢から「キューバルンバ」を踊っているので、にわか勉強の我々はただただ見ているだけでした。


6月9日
ハバナ滞在3日目・少しキューバにも慣れてきてホテルのスタッフとも顔なじみになってきた。
いままでは、朝は<ブェノスディアス>「おはよう御座います」の挨拶も<オラー>「よー!」とか「おーす」みたいな軽い挨拶に変わり外出時もハイタッチで出かけるようになりました。

キューバは出入国はかなり厳しい税関審査を受けるが(我々が特に人相風体が怪しいからからでは無いです)入国してしまうとかなりフレンドリーで<ハポン>「日本」と言って馴れ馴れしく話しかけて来ます、勿論商売目的の人もいるがアジアのようにすぐ千円、千円と物を売りに来る事はほとんど無く、一緒にタバコを吸って身振り手振りで会話をしてくる。
この日はハバナの市内観光、我々4人とガイドさんで革命広場や要塞、葉巻を造っている所や世界遺産に指定されている旧市街地、それに日本でも有名な“ブエナビスタ地区”などを見学して歩きました。でもとうとう日本人に1回も逢わなかった、やはりまだ日本ではメジャーな観光地では無いのだなーと実感する。昼食はボデギータと云う店に行きました、この店は日本でも六本木に同名の店が有ります、何か関係が有るのかなと思う、店は満席でたいそう流行っているみたいで店内の壁には来店した人のサインが隙間無く書かれていました。


レストラン・ヴォデギータの店内でとっちゃんと私。後ろの方はウエイトレスさん。

店を出て少し歩いたところに小さなしかし綺麗なホテルがありロビーで楽しい演奏をしていたのでコーヒーを飲みに入った、席に着くなりすぐにミュージシャン4人のグループが席の側で演奏を始めた、何とも楽しい演奏に手拍子をするといきなりマラカスを渡され演奏に加わる、音楽に言葉の壁は無いなーと実感・ホテルを出て海岸沿いにハバナの観光スポットにもなっている幅の広い歩道(全長12kmの
マレコン通り)(Maleconへ行く、ハバナの代表的なデートスポットです、ここをおじさん4人が先程買った葉巻(コイバ)をくわえてさっそうと歩くも葉巻に咽て咳き込み周りの人に笑われる、が、とっちゃんだけは様になっていた。


 


この日の夜はキューバで最高のキャバレー・トロピカーナへ行きました・1人90CUC(11,000円)3段階ある1番良い席、ステージにぴたりとテーブルが着いていていわゆる「かぶりつき」である、入り口では素敵な衣装をまとったダンサー男女3人ずつが入場する客全員に男性には葉巻を女性には赤い花をプレゼントしていて我々も葉巻をもらうが先程咽たので火をつけずに持ち帰る。キューバという処は食事やライブの始まりが夜は遅く大体10時〜12時くらいに始まる、ここも10時開演で1時間45分のショーである、「素晴らしい」で表現するのは物足りない位素晴らしかった、何1つとってもけちの付け様が無い・オーケストラの演奏だけでも入場料の価値は有る、そう思った、総勢80名のダンサーや歌手、アクロバットダンサーなど感動のうちにもう終わり!というくらい早く感じた1時間45分でした。キューバでお酒といえばラム酒です、一般的な飲み方は「モヒート」と言うカクテルでハーブの葉を入れたグラスにラム酒を入れ氷と砂糖と炭酸を入れよくかき混ぜて飲みます、私以外の3名は結構気に入って毎回これを注文していたのですがさすがに此処では飲み物もはかどらないくらい見入ってしまいました。ハバナに行かれたらここは必見です。会場を出る時やっと日本人2名に逢いました、「日本の方ですよね」声を掛けると「ハイそうです」と返ってきた、何か嬉しかった、3日目で初めて日本の方に逢いましたと言ったら・「そうですね、なかなか日本の方には逢いませんね」と!2〜3言の会話で別れたが向こうもニコニコしていた。ホテルに戻ると日が変わり12時半を回っていた、福ちゃんが持参したレトルトのおかゆ(卵がゆ・梅干がゆ)を暖めとっちゃんが持参した梅干とで夜食を摂る(日本人だなー)やはり日本食が有ると落ち着く、明日は1泊の予定でメキシコのカンクーンへ行くので一同シャワーを使いベッドヘ。



6月10日
今日は隣の国、メキシコのリゾート地カンクーンへ1泊2日で行きます。
ガイドさんも一緒に行ってもらうことになっています(何せ言葉がまったく解らないので、ちなみにキューバ、メキシコはスペイン語です)朝、ガイドさんから3時間前に空港でチェックインしなくてはいけないので早めに出ましょうと言われ出発!クバーナ航空(キューバの航空会社)は1時間早くチェックインするのだ?と思いながら空港へ、そこで又、アクシデント!!いきなり「今日は飛行機欠航です」だって?何で?理由も一切説明されず焦るガイドさん、我々はそれを見ているだけで何も出来ない、結局クリックメヒカーナ航空(メキシコの航空会社)のチケットを買って行く事になった。やっとの事で何とか飛行機に乗りカンクーンへ、離陸して50分で到着、何とも近い!!しかし、カンクーンの通関が又時間が掛かる・キューバからの便の乗客は1箇所の税関でしか通してもらえず他の空いている処には行けず少しイライラした、どうも麻薬や葉巻の密輸を警戒しているらしい、やっと税関を通ると手荷物検査場・此処が又ユニークでくじ引きで検査するかしないか決めるのだ・検査場に1個ボタンが有りそれを押すとランプが点く、赤が点くとバックやら全て開けて検査する、青が点くと何も見ずそのまま通るのである。幸い?我々5名は全員青が点灯したのでそのまま外へ出られた。キューバの空港に入ってからカンクーンの空港を出るのに6時間以上かかった、飛行時間は1時間も無いのにである。来るのに手こずった事もありカンクーンの町並みを見たときには感動した!綺麗で豪華なホテルが立ち並び大型のショッピングセンターが幾つもあり、素敵な店やレストラン、ハバナとはまったく違う空間である。


カンクーンのホテルの窓よりカリブ海を


予定より3時間くらい遅れてホテルに着く、本来は今日・みやげを買う予定だが今日は中止、ホテルでメキシコ料理と音楽を楽しむ事に、伝統的なメキシコ料理に一同感銘を受ける・イメージだとトウモロコシの粉で作ったタコスに豆と鶏肉か牛肉だと思っていたが魚介類や野菜もふんだんに使い辛さも程よく食べやすい・すぐ側のステージでは先ずトリオのコンサート、続いて9人編成のバンド出演、そういえばハバナでもカンクーンでも歌手はマイクを使わず肉声で歌う、結構広い客席だが管楽器や弦楽器にも劣らぬ声量に感激です。食事と音楽を堪能した我々4人は昼間の疲れを取るべく名物らしい?オイルマッサージを受ける。確かに気持ちよい、疲れが抜けていくかんじを味わうが、1時間のマッサージを寝ないで堪能したのは2名(下戸の私と、ともさん)残り2名はいびきをかいて熟睡、(とっちゃんはテキーラのおかげで3分で熟睡し、ふくちゃんは私の横で受けていたが30分くらい経ってからいびきが聞えてきた)マッサージを終えた我々は部屋に戻りいつもの味噌汁、梅干などで日本を味わう。いよいよ明日は日本で待っている家族や友人のおみやげを買います。                     



カンクーンのホテルのプールサイドで福ちゃんととっちゃん


6月11日
朝起きて部屋のバルコニーから海岸線を見ると丁度太陽が昇るところ、隣の部屋へ連絡し4名でしばし日の出を鑑賞する。
朝食はいつものビュッフェスタイルだがなんと日本食コーナーが有る、早速コーナーヘ・味噌汁、冷奴、納豆、ご飯、お新香、全部取ってきた!他の料理も取ってきたのでかなりの量になってしまったが他のメンバーも同じ位の量になっていた、ふくちゃんが一言 「家では食事制限してるので妻や娘が見たら怒るよなー」すかさず、とっちゃんが「毎日これだけ歩いているからカロリー消費は大丈夫、御互い日本に帰れば皆、体重やら血糖値やら中性脂肪やら気にする毎日・海外にいる時は忘れましょー」なんて都合の良い話をしながら結局完食!でも部屋に戻ると皆さんお薬をちゃーんと飲んでました。

いよいよショッピング!先ずは前日相談した・お店が150軒有るテーマパークみたいな所(ライスラ・ショッピング・ビレッジ)へ、ある程度の買い物は出来るもなかなか思っている様な物が無い、続いて大型のショッピングモール(プラザ・フラミンゴ)へ、ここでも幾つかは買ったけど満足出来ず(ククルカン・プラザ)へ、そして(プラザ・ラスアメリカス)へショッピングセンターのはしごです、最後にガイドさんに麻の服を売ってる店を探してとお願いしたら車で30分くらいのダウンタウンに有るとの事で早速其処へ、とっちゃんは気に入った商品や店が見つかるとまとめ買いする癖が有る・今回はこの店がどうもそれに当たったみたいでとっちゃん1人で7〜8着は買った、つられて他の3人も買ってしまった。何とかある程度のみやげが揃ったが足りない!後は最後のカナダ・トロント空港の免税店と帰りの飛行機の機内販売に賭ける事にして買い物は一旦終了。ホテル街に戻ると「うどん」と書かれた店を発見、朝食の量が多かったのでとっくに昼を過ぎていたけど苦にならず遅めの昼食を「うどん」にすることにして店に、「いらっしゃいませ」日本語で迎えられた、キューバではほとんど逢わなかった日本人もここカンクーンではかなり多い、久しぶりのうどん・美味しかったー。
昼食を済ませた4人はでも何か有るかな?とはかない期待で(プラザ・カラコル)へ、多分買い物好きの女性だと色々目に付いて楽しいのだと思いますが日頃買い物などしたことの無い我々は家族から渡された買い物リストのメモを片手に探すのだから大変である。日も陰りだしそろそろ帰る準備の為ホテルへ、ホテルの入り口に面して道路があり反対側に川の河口が有る、川の傍に行こうとしたらワニがたくさん居るから危ないと言われた!普通に歩いている道路の脇の川にワニだって!一同顔を見合わせてびっくり!日本なら当然金網のフェンスが付くよねー、早々にその場を立ち去りホテルの中へ
1泊2日でのメキシコ・カンクーンの買い物ツアーの終了です。
それにしても良く歩いた1日でした。空路キューバへ戻り又、いつもの税関でのイザコザにも段々慣れてきて(今回は、なぜ1泊で帰って来たのか、との質問?どうも何かの運び屋だと思われたみたい)空港を後に。ホテルに着いたのは午後10時を回っていました。
日本食三昧の今日は味噌汁、梅干パーティーは中止して寝ることに。そうだ!夕食の話を忘れていました、夕食はカンクーンの空港で・会計係りの、ともさんがスモールのハンバーガーで良いよねと言いながら買いに行ってくれた・しばらくして首を傾げながら食事を抱えて戻ってきた・見ると直系が20センチも有るハンバーガー5個、1リットルぐらい入るコップにコカコーラが・ともさんいわく「これ両方ともスモール、一番小さいのだからね」なんともでかい!!笑いながらでもぜーんぶ食べた。


6月12日
キューバに来て6日目、今日午後キューバを後にします、来るまでは準備やらで数ヶ月前から騒いでいたのにっと言う間に帰る日になってしまった。
朝のうち帰る準備をして4人でパルケセントラルに行く・朝のうちなのでミュージシャンは来ていないのは残念だが古いアメリカ製の車が黒煙を上げて走っている、馬車や自転車を改良した人力のタクシーも走っている、公園にはもう多くの市民が来ていて葉巻をくわえながら談笑しているグループや体操をしている人、その中に紙を筒状に細く丸めて束ねて売っている人を見かけた・何を売っているのか聞くとピーナッツである、!これが有名な「ピーナッツベンダー」「南京豆売り」か!筒の中には手のひらに乗るくらいの量のピーナッツが入っていた、曲は知っていたけど本物の南京豆売りに出会うとは、感激です。
我々は公園<パルケ>から多分南のエリアへ、其処は世界文化遺産に指定されている旧市街のスペイン風の建物が並ぶ地区へと歩き、もう一度キューバ・ハバナの風景を写真やビデオに記録する。狭い道を通ると行きかう人と肩がが触れそうになる「オラー」軽い挨拶も自然に出る、道を譲ってくれた人に「グラーシャス」<有難う>も躊躇無く口から出る、すっかりハバナ市民になったような気がしてきたが今日帰る、何とも心残りの気持ちである。
ホテルに戻り荷物を持ってロビーへ、ガイドさんが来てチェックアウトをしてくれている時、何時もロビーで出入りをチェックしている多分ガードマンみたいな役職の人だと思うがその人が我々のところに来て帰るのかと話しかけてきた、多分ホテルのスタッフで一番仲良くなった人です、身長が2メートル近くあるレスラーみたいな黒人でチョット怖かったが何とも愛想の良い人で外出時もハイタッチで挨拶するようになっていた、もう帰るのか?又来てくださいと言いながらハグで別れた。ハバナで出会った人は、皆フレンドリーで明るく楽しい人達ばかり・もう一度行きたいと思っています。


ホテル「ハルケセントラル」のロビーにてともさん

キューバ(ハバナ)の国際空港は一日の離発着機が十数機だと聞いています、1時間に1〜2便でのんびりしている感じがする、余ったお金(CUC)をカナダドルに交換するため両替所へ・我々4人でもそんなに大きな額にならないのだが2人目で「今日のカナダドルは終わりました」!え!もう無いの?他には?後はユーロです、で、しかたなくユーロに交換する。国際空港の両替所なのにねーなんて愚痴を言いながら交換する、これで今回の旅で手にするお金は6種類になった(円・カナダドル・CUC・メキシコペソ・アメリカドル・ユーロ)、此処まで来ると分けが判んなくなる!ポケットの中にはいろんな国の硬貨がいっぱいになりセキュリティーチェックの時、皿に出すと検査官も思わず笑った程です、免税店やコーヒーショップで硬貨を出して少し減らすも相当量をポケットにカナダのトロントへ向かう。

<ナイアガラの滝>

当初の予定では、トロント着が18:30なので空港からホテルに向かい翌日、日本に帰る事になっていたのだが・初日に成田からトロントに着いたとき午後8時で日差しがまぶしいくらいで・出迎えたガイドさん(日本人の)に日没を聞くと午後10時くらいとの事、で此処からナイアガラの滝までどのくらいで行けるか尋ねると1時間半〜2時間・で、それなら帰りにハバナから午後6時半に着いて通関し7時半ころからでも行けるかと尋ねるとOKだとの返事が、特に日没間際は明るい時の滝と暗くなってからのライトアップされた滝と両方見られるから2倍楽しめるとの事で空港からナイアガラの滝へ行く予約をしておいたのです。
思いがけなく帰りの中継地でナイアガラ見物が出来ることになり4人は陸路ナイアガラへ・普通に流れていた川が土地の隆起によって段差が出来滝になったと説明された。われわれの感覚だと山の中に滝は有るものだと想像してたのですが平坦な道の直ぐ脇の川がいきなり滝になっている、落ちる所の横で見ていると吸い込まれそうになるほどの迫力で表現の下手な私では上手く伝えられない、滝の幅はカナダ側が600メートル、間に岩盤が有り滝が中断され、アメリカ側が300メートルだそうです。約1キロにもなる幅の滝は見ている我々を圧倒する、しぶきが又凄い・風向きで直ぐにびしょびしょになってしまうくらいで常に何処かがもやで隠れてしまい、滝の全景はなかなかカメラやビデオでも撮れない。9・11以来アメリカへの出入りが厳しくなり前はパスポートの提示でアメリカ側へも行けたそうですが今は無理との事、アメリカ側の滝の周りはラスベガスみたいになっているそうでホテル・カジノ・クラブ等が出来てカナダ側からも煌びやかなネオンが見える、勿論カナダ側もホテルやレストランなどが立ち並ぶがアメリカ側ほど煌びやかなネオンは無い。一旦食事の為に離れ1軒有るお寿司屋さんへ、蕎麦と鮨で夕食をすませ又滝へ、素晴らしい・七色にライトアップされたナイアガラの滝は又チョット違う顔をしていた、刻々変わるしぶきの雲にライトが当たり色んな形を見せてくれる、雄大な滝とあわせて凄いパノラマショーを見ている様でしばし見入ってしまう。気がつくともうかなりの時間が過ぎている、もう少し視ていたいけどそろそろ帰途に・今回のキューバ・メキシコの旅では、予定に無かった「おまけの様なナイアガラ見物」が旅の最後を大いに盛り上げてくれたそんな気がしています。



 

 

<キューバのチョット面白い規則やあれ?と思った事>
1・ヒッチハイクは法律で奨励

首都ハバナでは、バスや電車等の公共交通手段があまり整備されていない為市民の移動にヒッチハイクが認められ、例えば市役所の車や各省庁の車は仕事に差し支え無い時、方向が同じで有れば応じなければならないと決められいる、市民の車にも協力するように求めれれているので仕事が終わる5時頃になると特に幹線道路には手を挙げてヒッチハイクする人が多くなる、でも見ているとやはり女性の方が止まってくれる確立が高い見たいだ、ガイドさんに聞くとやはりである、なのでグループで移動の時は中で1番若くて可愛い女性を立たせ止ったら皆で乗り込むのが多いとのこと、どこの国でもオジサンは素敵な女性には弱いらしい。ある日、ガイドさんも御主人と出かけて帰りに手を挙げてたら病院帰りの救急車が止まってくれて座席の都合で御主人はタンカに寝て送ってもらったそうです。ちなみに車のナンバープレートは公用車と自家用車と国営企業の車は分けられているので直ぐわかるそうです。勿論、タクシー等の営業車もたくさんありますが。
2・たばこ天国(喫煙者天国)

今や日本を始め多くの国では禁煙が進み喫煙が難しい時代になってきたが、キューバでは飛行機を降りたとたんOK、税関職員が葉巻をくわえながらX線検査をしているのを見てびっくり、道路、公園、公共の建物、ホテルのロビー、レストラン等ほとんどOKです、葉巻で外貨を稼いでいる国だからかな?私も愛煙家の一人で成田を出てからカナダ経由でハバナに着くまで殆ど吸えない状態だったので嬉しかった。

3・キューバの国旗が?

最近、日本でもカストロ議長の病状を伝えるニュースを何回か目にした事が有り、又べネズェラのチャベス大統領と親密な関係も報じられていました。反アメリカで結束を深めているようですがハバナに着いて直ぐに目に入ったのが大きな看板です、企業広告の看板は原則禁止で道路わきに掲げられてる看板は国のスローガンやブッシュアメリカ大統領を誹謗するような内容でしたがチョット気になったのは其処に書いてある国旗でした。キューバの国旗の上にベネゼーラの国旗が書かれてキューバの国旗の半分以上がベネズェラの国旗で隠れていてガイドさんも「最近の看板はキューバのメッセージかベネズェラのか判らなくなってきた」と言っておりました。カストロ議長が病気になったせいでは無いと思うけど・とも付け加えられたが。ただ一般市民は別にアメリカの悪口を言うでもなくカストロ議長を特別崇めるでも無く、国家間での対立もキューバの人たちはそれほどでも無く「仲良くすればいいのにねー」と言った中年の男性に「私もそう思います」と伝えた。

ちなみにハバナではアメリカのCNN等の海外メディア放送は殆ど視られるそうです。