17 06月16日

「グリーンマイル」だ有意義に見る!

 6月19、20と第2学年の映画鑑賞会があります。2年生の映画鑑賞会というのは
今までは例が無かったので、なんと諸君が初めてということになります。そうやって
考えてみれば、諸君の代で始まったことや、諸君の代しか経験できないことが、非
常にたくさんあることに気がつきました。
 完全共学化、全教室エアコン設置、全教室テレビ設置、普通科の海外への修学
旅行、第二学舎洗面所等の自動化、甲子園出場、頭髪や持ち物規定の緩和、20
00年代突入、21世紀突入、創立100周年・・・ざっと考えただけでもこれだけでて
きました。なんだよ、まったく・・・日頃からあまり不平不満ばかり言うんじゃない。
 そんな話はさておき、今日はその映画鑑賞会で観る映画の話。少々肩の力を抜
いて読んでください。
 『グリーンマイル』という作品です。映画のチラシを見ると、タイトルの下にはこう書
いてあります。「永遠に生きる愛と奇跡の感動大作」これを見て「うわっ、すっげーっ
観たいー」と思うヒト、どうぞゆっくり楽しんでください。「ん?愛?・・・感動・・・ちょっ
とねえーっ」と思うヒト、すぐにそう思うのは早すぎます。もし私が諸君と同じ高校生
だとしたら、この映画は、すすんで見たいと思う映画ではなかったと思います。とこ
ろが現在の私は、この映画を観たくて観たくて仕方が無いのです。なぜそこまで思
ってしまうのか、という話をさせてもらいます。当然私の個人的な趣味も入ってきま
すから、肩の力を抜いてもヨイですよ。
 1999年に全米から公開されたこの映画を、映画鑑賞会で観ることを決めたのは
私ではないので、変な疑いはかけないように。あくまでも偶然です。
 見たいと思う要素はいくつかあります。まず原作のスティーブン・キングというこの
男。このヒトは、ミステリーが主なのですが、それ以外にも比類ないほどの面白い作
品が多くあります。スティーブン・キング原作のミステリー映画は、ほとんどビデオで
観ました。その多くがアメリカの田舎町を舞台にしたものなのですが、どんな監督が
映画に仕上げても、一種独特な雰囲気は変わらないほど、個性の強い作品でもあり
ます。そのなんというか、言葉にはしにくいのですが雰囲気が好きなのです。
『スタンド・バイ・ミー』も彼の作、ちょっと感動しまくってしまった『ショーシャンクの空に』
も彼の作です。私的には皆面白かったです。
 ということで、ストーリー的には問題がないはずです。アメリカの新聞社の批評をひ
とつ紹介しておきます。「頑固な批評家を笑わせたかと思うと、その1分後には泣か
せる・・・そんな映画はない」(NewYorkPost)
 演じる役者たちもまた素晴らしかったりします。主演するのはトム・ハンクス。個人
的ににも好きな俳優なのですが、過去に『フォレスト・ガンプ』や『フィラデルフィア』と
いう映画で、2度オスカー賞という賞ももらっている、名実ともに世界のトップにいる俳
優です。その他、諸君が観たことがあるような大スター達も数多く登場してきます。
 それではどんな内容の映画なんだ、ということになるので簡単にあらすじを紹介し
ます。チラシの丸写しですが、読みたくないヒトは読まなくても結構ですよ。

   世界恐慌の余波が残る1935年、ゴールドマウンテン刑務所。看守主任の
  ポールの許に一人の男が送られてきた。彼の名はジョン・コーフィー。二人の
  少女殺し。判決は死刑。身長2mを超える異様な姿とは裏腹に、彼は暗闇を
  怖がるなど、子供のように純粋な心をもっていた。やがてポールの周りで不思
  議な出来事が起こり始め、ポールは次第にコーフィーにひきつけられていく。
  彼はなぜここに送られてしまったのか?ポールは彼の”罪”に疑問を抱くよう
  になる。
   「愛を利用して人が殺されていく。毎日、世の中の苦しみを感じることに、も
  う耐えられないんだ」と告白するコーフィー。彼が死刑執行室への緑の廊下=
  グリーンマイルを往く日は間もなくやってくる。彼の不思議な力はどうなってし
  まうのか?そこで驚きの結末が待っていた。

 うひゃー、なんだか書いているうちに、早く観たくなってきてしまいました。映画館で
映画を観ることが、すっかり減ってしまった昨今、うっとーしい季節の午後のひと時を
楽しんでしまいましょう。どうせ観てしまうのですから感動したモノ勝ちです。その分、
人間的にも成長できるはずです。有意義な時間にしましょうよ。
 二日間の予定の中、諸君が観るのは20日です。19日に観たクラスのヒトから、な
んだかんだ言われるかもしれませんが、そんなことには一切耳を貸さずに20日を迎
えてもらいたいものです。あっという間の190分。

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