009 04月18日

さらに続く。 

 まだまだ続きます。終わりのなさそうな問題ですから。

 『中学3年生の時、僕のいたクラスに 「遺書」 という本がありました。僕は、先生に勧められて一度読みました。その遺書の内容のほとんどが 「人生に疲れた」 や 「「いじめに耐えられない」 といった内容で、僕にとっては、なぜそんなことだけで自分の命を絶ってしまうのかが不思議でした。しかし、本を読み進めていくにつれて、普通では考えられないくらい、辛い思いをしていることがわかりました。このK中学校のIH君のように。▼IH君は、学校に行ってもみんなに無視されて、家ではそのことを誰にも話すことが出来ず、もの凄い辛くて毎日悩んでいたと思います。しかし、いくら辛くてもそんな人たちに負けていてはいけないと思います。もし、IH君がちょっとした勇気を出してその人たちに反抗し、自分なりの戦い方で戦っていたら、自殺をしなくてもよい結果になっていたと思います。ケンカで負けたとしても、その勝ち負けではなく、その人たちのいいなりにならず、自分の力で反抗したことが、いじめに勝つ秘訣だと思います。▼人のいいなりにならず、嫌なことを嫌ということは、とても大切なことであり、自分にも力があるという証明にもなると思います。』
 →自分は今までいじめられたことがないからわからない、知らない・・・では何の解決にもなりません。「知らないから知らない」 ではなく、「知らないから知る」 というスタンスで、何事にも接していく姿勢が大切なのでしょう。そういう心掛けがあればこのヒトのように、力強い意見を持つことが出来るのです。

 『自分の勝手でA・B・C・D・Eにいじめられてかわいそうだと思った。トイレで服を脱がされたり、水をかけられたり、いたずら電話をかけられたり、お金をとったりして、IH君が僕だったら学校にこれなくなってるかもしれない。それを我慢して耐えてきたIH君は凄いと思った。▼でも最後は自殺するなんてやりすぎだと思った。IH君の気持ちもわかるけど、生きていれば楽しいことがいっぱい待っているのに、自殺してしまうなんてもったいない。それと一番悲しむのは親に決まっている。親を悲しませることなんてしないで欲しいと思った。▼1普3もだんだんみんなとも慣れてきた。いじめなんかしない、いいクラスにしたいと思った。』
 →追い詰められてしまったIH君の気持には、はかりしれないものがあると思います。それよりなにより、「みんなとも慣れてきた・・・」 というところに落とし穴があるのですよね。

 諸君がお互い1年間、だれとも口をきかない、遊ばない・・・なんていう間柄だとしたら、この1年3組では 「いじめ」 は全くおこらないでしょう。ところが諸君がお互いに、横のつながりを持ったり、価値観の共通項を持ったり・・・なんてことになると、そこには 「組織」 が誕生し、その 「組織」 から外れる者を排除しようとする、いわゆる 「いじめ」 のようなコトが発生していくのでしょう。
 諸君が親しくなれば親しくなる分、「嫌なこと」 が起きる可能性も増えていってしまうのです。
 うーん、ビミョウな人間関係です。 


仕事やめられへんのやったら、がんばりぃや。けど、あんまりがんばりすぎんようにな。ええな

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