029 05月21日

あっ。原稿書かずに寝てしまいました。全て過去モノ。参考にしてね。 

 『なんだか感動した。俺はここまで悪いことはしていないけど、バイクに乗ったり、補導されたりしたことは何度かあります。母さんを泣かせたこともあります。自分もその度 「ごめん、もうやんないよ」 とそんな適当な言葉でごまかしてきました(中学校時代の話)。▼今、一番身近なのは電話代です。毎月携帯と家のを合わせて3〜4万円。それで毎月しかられて、もう3年位くりかえしています。反省するのだけどなおせない状態です。俺も悪いところを少しずつなおしていきたいと思います。』
 →学級通信10を読んでの意見です。あの文章の主題が何だかわかりますか。どうやらこのヒトはわかっているようです。自分自身のことに重ねて考えることができたからでしょうか。

 『僕もバイクや自転車を盗んでしまおうと思ったことは、何度もあります。しかし、本当に盗んだことは絶対にありませn。なぜならば、これからの人生を壊してしまうかもしれないからです。人間、我慢することは大切だと思います。』
 →我慢するということ、確かに大事なことです。今回諸君には、10の文章の主題が何か、ということを考えてもらっています。確かに父親の姿からは、我慢することは非常に大切だ、ということが伝わってきます。何度も何度も悪いことを繰り返して帰宅する息子に対し、ただ黙ったまま釘を打つ。並大抵の忍耐力でできることではありません。我慢する父親を見て、少年も我慢することを学んでいったのでしょうか。たった一枚の学級通信から、諸君は本当に色々なことを感じ取ってくれたようです。主題は一つなのですが、それに付随して大事なことがいくつも入っているのですね。

 『少年が父親に 「もうしない」 と何度も誓っている所が、なんとなくというか少し、自分と先生に似ていると思いました。▼「頑張る」 と何度も約束したのに、少したつとまた遅刻・欠席。でもその時は本当に頑張ろうと思っているのにナゼでしょう?多分卒業して就職とか進学にあとあと困るというコトを、あまり実感していないというせいもあるケド、それよりなにより 「眠いから」 とか 「だるいから」 とか、そんな自分の甘い気持ちに負けてしまうからです。▼あらためて自分は、自分自身に弱いな、と思いました。だから、もっと自分自身に強い自分になりたいと思いましたとさっ、というコトで、これからもまた頑張っていきたいと思います。』
 →確かに諸君の日常生活の中で頻繁に出てくる言葉に「はい、わかりました」や「もうしません」が入っているようです。私はよぉく知っています。何故かというと、答えは簡単。私は諸君に 「わかりましたか、オイ」 と言う立場だからです。私ごときのような、くっだらない人間が教師という職に就いて、何万回と口にした言葉です。そしてその数だけ 「わかりました」 という答えをもらっています。しかしその割には、身入りが少なすぎるのです。上のヒトのように、返事をしても実際に行動が伴わないヒトが多いのです。理由は上のヒトも書いています。自分の甘い気持ちに負けてしまうのでしょう。返事をした自分自身に責任が持てないのでしょう。だんだんと主題に近づいてきたようです。自分に強くなるというのは、大事なことですよね。私もそうありたいと思っています。


想ってても、言わなくちゃ伝わらないんだよ

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