058 07月01日
民宿ヨシムラ。
ここ最近はマジメな話が多かったと思うので、今日はちょいと気の抜けた話でも・・・・・・白樺で思い出したことがありました。大学時代の話です。
なんとか潜り込んだ大学で、私が所属したサークルはJAZZ(ジャズ)研究会というものでした。ま、ムサクルシイ男が寄り集まってバンドを組んでJAZZなんて音楽をチミッチミとやる所なワケで、当然 「女子大生」 なんてヒト達は入部してきませんでした。先輩に若干の女子部員はいたのですが、それはそれでオイテオイテ・・・・・・、てな感じで過ごしていました。
ある春、どういうワケか1年生の女子新入部員が4名程入ってきました。実質的な活動の主導権を握っている3年生になっていた我々、いや、少なくとも私のアタマの中は一瞬にしてお花畑状態になりました。もちろんヒラヒラとモンシロチョウも飛んでいます。
急きょ、それまで一度もやったことのない 「春合宿」 なんてものを企画しました。それまでムサクルシイ男連中中心の 「夏合宿」 しかやったことがない私たちは、夏まで待てなかったのです。「早くみんなでお泊りチマチョー!」 てな感じです。
勢いに乗って、「春合宿」 「夏合宿」 と立て続けに盛り上がってしまい、ある程度方向性を見失ってしまった我々は、9月に入っても大学が夏休みなのをイイコトに、「秋合宿」 なるものを企画しました。「合宿」 なんて呼んでいますが、しっかりと楽器や機材を持っていって練習するのは夏だけです。春も秋も内容は観光と飲み会を兼ねた、ばかちん大学生のプチ旅行です。
友F「おい、秋合宿はどこ行く?」 私「春が伊豆だったろ、夏が富士五湖方面でしょ・・・。うーん・・・」 友F「やっぱ山だ、山!」 私「じゃ、長野方面はどうだ」 友F「おし、決定。じゃ泊まるところ確保しないと」 私「面倒だなぁ」 友F「確かに面倒だな。要は飲めればいいんだよな」 私「そうそう」 友F「『るるぶ』とか買ってくるか?」 私「面倒だなぁ」 友F「とりあえず行っちゃうか」 私「え゛?。でもそれも面白そうだ」 友F「でもみんな来ないかもしれないな」 私「泊まるところは決まっていることにしちゃえ」 友F「だーっはっはは!」 私「適当に決めちゃえ」 友F「じゃ、民宿ヨシムラで・・・」 私「だーっはっはっは!」 ・・・・・・
かくして、後輩達を引き連れた我々は、泊まる先も決まっていないまま、とりあえず長野方面に車を走らせました。
後輩「どこ泊まるんですか」 私「ん?民宿ヨシムラ」 後輩「へー、どんなとこですか」 私「うん、いいとこ。ヨシムラのおばちゃんがいい人でさ、みんなによろしくっていったたよぉ」 後輩「へー、じゃー楽しみですね」 私「今年もおばちゃん待ってるんだろうなぁ・・・」 後輩「わぁ、楽しみ。私達もおばちゃんに会いたいなぁ・・・」 私「・・・・・・」
有りもしない 「民宿ヨシムラ」 を思いつきででっちあげた我々ばかちん大学生は、宿泊場所も決めぬまま、白樺多き長野への県境を越えたのでした。
あ、スペースないから続きはまた今度ね。
今日から7月、なんだか嬉しいです。
なんとかしてみればいいしゃない。それから考えようよ