065 07月10日

今年は「レ・ミゼラブル」。 

 今年もあります。何がって・・・前橋女子高校のミュージカルです。ちょうど一年前、観にいったその日に書いたPositiveを紹介します(こんなの続いているなぁ)ので、どーぞ読んでください。ちなみに今年は7月20日(土)、21日(日)の13:15から県民会館でGO!です。

 凄い!まさに 「凄い」 のひとことでした。今日は演劇部の部員達と一緒に、前橋女子高校音楽部定期演奏会に行ってきました。興奮冷めやらぬうちにと思い、帰宅してすーぐ打ってます。
 音楽部です。吹奏楽部ではありません。ではなぜ演劇部員となのか、答えは簡単、ミュージカルなのでした。部員が持っていた一枚のチラシに引き寄せられるように行ってしまいました。『総勢131人』 『ダブルキャスト』・・・・・・なんだこれはー!状態でした。それでもって今回のタイトルは 『美女と野獣』、そう、あのディズニー映画でも有名な作品です。
 いったい高校生にどこまでできるのか、そんなに部員が多いのはなぜなのか、オケピ(オーケストラピット)はちゃんとあるのか・・・・・・様々な思いをよぎらせながら前橋へ向かいました。そして開演・・・・・・3時間以上にわたる公演・・・・・・終演。・・・涙。完全にヤラレマシタ。
 1995年、現在の顧問である新(しん)先生赴任とともにミュージカルに本格的に取り組み始めて、その後毎年公演を重ねていくことになりました。『サウンド・オブ・ミュージック』(1995) 『屋根の上のヴァイオリン弾き』(1996) 『ウエストサイド物語』(1997、この年よりダブルキャスト2回公演) 『オリバー!』(1998) 『マイ・フェア・レディ』(1999) 『カルメン』(2000)そして今回の 『美女と野獣』 です。
 さらに驚くのが、このミュージカルに取り組んでからの部員の増加率です。34名→55名→80名→84名→90名→117名、そして現在131名、うちオーケストラ担当部員14名(なんとヴァイオリンも5名)ということです。コレはもうこのミュージカルがいかに完成度が高いか、部活動として確立されているか、という証明にほかなりません。
 私はコレでもオペレッタからミュージカル、そして演劇に至るまで、そこそこに観てきたつもりですが、それら 「プロ」 の作品と比べても決して見劣りしない、いや、諸君と同じ高校生がやっているというコトを考慮すれば、それ以上のモノを観させてもらったと思いました。キャスト、スタッフ、オーケストラ・・・・・・、今日に至るまでほぼ一年間、まさに血のにじむような努力の積み重ねがあったはずです。振り付けはもちろん彼女達によるものです。観ていて気がつくようなミスもありませんでしたし、そんなことを気にするような暇さえ与えてくれませんでした。
 幕の間の暗転中に、その幕でメインだった役者さん同士のちょっとしたやりとりがあるのですが、そこでの笑いを取るセンスも抜群、思わず笑みをこぼしてしまうことも度々でした。
 当然全て女子高校生というキャスティングなのですが、気がつくと 「オトコ」 「オンナ」 「ジジイ」 「ババア」 としっかりと役のままに入ってくるのです。普段は諸君と同じように教室で、あーじゃねーのこーじゃねーのと言っている姿なのでしょうが、そんな姿は一切感じさせませんでした。公演終了後、前橋市民文化会館ロビーで見かけた彼女達の顔は役者そのものでした。コレにもちょっと感動しちまった教師斎藤でした。
 まぁ、今日はナニが言いたいかって、諸君達高校生の可能性にはものすごいモノがあるのだな、と実感させてもらいました。3時間なんていう公演時間があっという間です。これは絶対お勧め。もしつまらないなんていうヒトがいたらチケット代金払ってもいいくらいです。
 入場無料ですけどね。 


お前はそんなに弱くないよ。お母さんの子だもん

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