080 09月10日

決戦開始、でもね・・・。 

 試験です。
 が、話題はちょいとかけはなれます。
 諸君が高校に入学して、3組になったすぐ後、「Positive」 を通して諸君に考えてもらっていたことがあります。かなり多くの意見も紹介させてもらいました。「いじめ」 です。
 「いじめ」 というこの悪者は、気付いていないところで繁殖する傾向があります。いや、気付いているのかもしれませんが、そういう時はあえて意識をしないようにしないようにと、心が働くのかもしれません。現在3組の中で、誰かがいじめにあっているとか、誰かがいじめている(ん?起きていることは同じことだ)というわけではないのですが、先にも書いたように、常日頃意識していないと気付かないところで繁殖してしまうものですから、諸君への意識付けの意味を含め、切り口を変えて再度話をしていきます。
 要は 「ヒトを思いやる気持ちとヒトを思いやる言動」 があるか、ということです。4月から数えて、今日で80日もの間、登校していることになります。その間、諸君は生活実習で一緒に寝泊りしたり、休みの時に遊んだりと、クラス内の友達と良い意味での関係を深めていきました。関係が深まればお互いが見えてくるのは当然のことで、友達の良い面も見えたし、悪い面も見えてきたはずです。
 そういった友達と、お互いに良い面を意識して理解し合えた場合、友達から親友に発展していく可能性が高くなります。逆にお互いに、もしくは一方的に悪い面を意識してしまった場合は、友達は友達のまんま、もしくは 「ただの同じクラスのヒト」 に成り下がってしまう可能性が高くなります。
 我々人間とは勝手なもので、こうやって 「このヒトは自分に必用な人間」 「このヒトは自分に不必要な人間」 という 「格付け」 が終了してしまうと 「不必要な人間」 のことをあまり意識しなくなってしまうようです。 「おはよう」 のあいさつをしなくなったり、目が合って 「ニコリ」 ともしなくなったり・・・・・・
 そういうヒトは、「友達を思いやる気持ちと友達を思いやる言動」 はあっても、友達以外の 「ヒトを思いやる気持ちとヒトを思いやる言動」 がないのです。悲しいことですね。自己中心的で幼稚な行動としか言いようがありません。多くのいじめは、「友達」 同士の環境では繁殖していきません。自分に対して影響のないヒト(友達以外の人間)同士の環境で繁殖していくものです。
 自分にとって影響のないヒト、あまり好きではないヒト、価値観の違うヒトに対して、思いやる気持ちをもって接することができなくなった時点で、そのヒトに対するいじめの種をまき始めているということです。そういったヒトは、その分薄っぺらな人間になってしまうのでしょうね。
 さ、諸君はこういったことに該当していませんよね。試験中ですが、見直し終了後や、帰宅してからでも 構いませんので、「ぼぼーっ」 と考えてみてください。万が一該当してしまっていたら、即刻やめてください。そこから 「いじめ」 の芽が生えてきているかもしれませんから。
 大丈夫かいな。 


私「なんで私には才能がないんだろう」 母「まだ見つかってないのよ」

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