103 10月17日

生徒会で学校を牛耳(ぎゅうじ)れ。 

 「俺は生徒会長に立候補するんだ!」 中学3年のある日、お馬鹿仲間のひとりがやにわに言い出しました。友達だった我々は 「こいつが生徒会長になれば、なんだか面白そうだな」 といった軽いノリで、一緒に選挙活動をしていたのですが、あえなく落選してしまいました。その後彼は 「オブザーバー」 か何かの役職をもらうことになりました。
 中学校に入った頃、「生徒会」 というと、放課後残ったり、体育館で生徒総会をやる時にステージに上がったり、面倒なコトが多いんだよなぁ・・・、というイメージを持っていましたが、彼の生徒会入りをきっかけにちょいと考えが変わってきました。
 「生徒会を乗っ取ってやろう・・・・・・」 生徒会を我々お馬鹿仲間で仕切ってしまえば面白くなるのではないか・・・、誰からともなくそんな計画が浮上してきました。
 生徒会長や副会長、書記などの選挙には誰かが立候補します。それ以外のヒトは図書や放送、保健などの各委員会に散って、必ず委員長になります。要するに、生徒会関連の議席の大半を、我々お馬鹿仲間で占めてしまおうというのです。そうすれば放課後残って行う会議も、体育館で全校生徒と行う生徒総会も、楽しいモノになること間違い無しだ・・・・・・、という計画です。
 どこの学校もそうかもしれませんが、自ら好んで役職に就こう、というヒトがあまりいないのが現状でした。そんな中だったので、我々の計画は見事に成功、放課後の会議の席に来た担当の先生は、我々の顔を見るなり 「お前らナニ企(たくら)んでるんだ」 と言っていましたっけ。
 結局その期間は 「生徒会=真面目」 ではなく 「生徒会=不真面目」 なんていうレッテルを貼られそうになるくらい、毎度の会議も生徒総会も笑いの中で終わっていました。各委員会の予算を変えたり、校則の一部を改正したり、それなりの成果もきちんと残したハズです。「この学校は俺たちが動かしているんだ、ふっふっふ・・・」 くらいの勢いを持っていた、お馬鹿仲間達がいました。いや、ホントに楽しかった。
 そんな生徒会役員選挙が、本校でもボチボチ行われます。立候補者受付は10月23日から11月1日まで、11月5日から11月14日までが選挙活動期間、そして11月15日が投票日です。
 「生徒会」 という名称が示す通り、生徒の生徒による生徒のためのモノが生徒会ですから。「学校をもっと良くしてやろう」 「コレってちょっとオカシイんじゃないか?」、または当時の私達と同じく 「生徒会の存在自体を楽しいものにしてしまえ」 「乗っ取ってしまえ」 でも何でもヨイと思います。「我こそは!」 と思うヒトは是非ともかかわってもらいたいものです。
 あと2年半の学校生活を、面白くするのも快適にするのも、基本的には諸君次第です。何も行動を起こさずに、「あーじゃねーの、こーじゃねーの」 とぶーたれていても何も変わりませんもの。
 放課後の生徒会室って楽しいかもよ。
 むふ。  


人間は人と比べる病気を持っている

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