122 11月15日

最終日。 

 今日が教育実習生の最終日です。実習をしている本人は緊張の2週間だったと思いますが、実は私も緊張の2週間でした。この仕事に就いて今年で13年目になります。もちろんその間に教育実習生の担当などという、大役はやったことがありませんでした。
 先週月曜日の 「Positive」 に、私の実習の時のハナシをちょろっと書きましたよね。なんだかんだと、あっという間の2週間だったが、学んだモノは多かった・・・、と。実はその時、担当してくれた元担任から学び取ったモノが、今の私のバックボーンのひとつになっています。要するに、教育実習中の経験にはかなりの重みがあった、ということです。はたして私はそこまでのコトをしてやれるか、彼自身に良い影響を与えてあげられるか・・・・・・。そんなことを考え続けた2週間でした。
 この2週間は、いつものように前から教室を眺めるのではなく、後から教室を眺めさせてもらいました。前半はお互いにぎこちない諸君とK山先生でしたが、ここ数日は昼休みを中心に、なんだかとても自然に触れ合っている姿を見かけるようになり、「良い感じっ」 てな感じでした。そんな昼休み・・・、というか昼食時にK山先生に教室に入ってもらったのには、私自身の教育実習の時の経験が大きくからんでいます。
 実習先の中学校(横浜市の美しが○中学校。今も弁当かはわからない)は、給食ではなくて弁当でした。職員室で昼食をとろうとしていた私に、「なにそんなとこで食ってるんだ。教室行くぞ!」 と、担当をしてくれた先生が声をかけてくれ、教室で昼食をとりました。
 翌日、「おい、今日はカレーライスを注文したから、それを持っていけ」 といわれ、「何で?」 とキョトンとしていると、近所の食堂からブツが届きました。カレーが入った皿と、御飯を盛った皿の二つに分かれている所が、普通のカレーライスと違っていました。
 それを持って教室に入ると、「うわー、美中(びちゅう)カレーだぁっ」 と、とたんに生徒の行列ができました。弁当箱の御飯にカレーをかけると、彼らは御飯の皿におかずをのっけて立ち去っていきます。ふと気が付くとカレーはからっぽで、御飯の皿にはおかずがてんこもり・・・・・・・。
 ほぼ毎日このカレーを注文していた私は、結局カレーを一口も食べられませんでしたが、和食洋食中華と、あらゆる料理のごちゃまぜおかずで御飯を食べるという、ナニ気に貴重な経験ができました。結構グロな日もありましたが・・・・・・。うう・・・。
 けれども、なによりも貴重だったのは、その昼休みを通して生徒と一層仲良くなれたことでした。教室に行くのが更に楽しくなりましたし、肩の重荷がひとつ取れた感じがしました。実は教育実習生を担当することが決まった時、真っ先に頭に浮かんできたのが、この思い出でした。先日、K山先生が教室に持っていったのは、馴染みの食堂に特別注文して、お皿を二つに分けてもらったカレーだったりします。うふ。
 今日のお昼は何か、と思いきや、お昼でオシマイなのですね。残念極まりありません。
 さて、こんな担当教官でしたが、少しはK山先生のお役に立ちましたでしょうか。
 残り半日、よろしくお願いいたします。  


いつもご機嫌でいたら、馬鹿にされるんじゃないかって?そういうこともあるかもしれない。でも、不機嫌でいるより、ずっといい

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