125 11月20日

うい〜、ひっく。 

 「ネクタイを締める仕事なんかに絶対に就くモノか!」 モノゴゴロついた時から、常にアタマの中にあったことです。結局は毎日ネクタイを締める仕事に就いてしまいましたが、だらしないだらしないと、服装を注意されるヒトが多い中、どうしてそこまでしてそういう格好をしてみたいのか、その魅力を探ってみようとした過去があります。
 ネクタイをどどーっとユルめます。ベルトもユルめ、腰ではなくて骨盤の張りまでズボンを下げます。ワイシャツのボタンを3、4つ外し、スソはズボンから引っ張り出します。この時、下に着ているシャツのスソも一緒に出すのがポイントです。
 「よーし、どうなっているのだろう、プチっと楽しみだ、ふっふっふ・・・」 と思いつつ全身が映る鏡の前に立ちました。と、意外かな、ソコにはよく見る自分がいました。「あ、なんだぁ、元気ぃ?なんだよキミだったんだぁ。昼間に会えるなんて不思議だね・・・」 てな感じです。そう、実はこんな格好をよくしている私がいました。
 ↑の格好をしている私を、ちょっと想像してみてください。私でなくとも、同じような格好をしてしまった街中のおとーさんを想像してみてもらえればよいです。結構身近にいませんか?こういうおとーさん。もし、こういうおとーさんが俳句の 「季語」 のようなモノになりうるのだったら、間違いなく12月の季語になることでしょう。あ、そうそう、閉め忘れたファスナーから、ちょろっと下着の先っちょが出ていると、なお素敵です。アタマにネクタイを巻くというオプションもありますね。
 なんだかんだと飲み会ばかりしている年末のおとーさん達は、十中八苦↑のような格好になります。諸君は街で見かけるこういったおとーさん達を見てどう思いますか。また、他人ではなく、自分の身内にこういうオジサンがいたらどうですか。口では 「別にいーと思う」 なんて言っておきながら、本当は 「よくなーい!」 モードの諸君がいるのでしょう。もし、私が前夜にしてしまったそのままの格好で朝のホームルームに現れたら、サイテータクになること間違いなし。
 そんな諸君(全てではないよ)の制服の着こなしは、こういった年末おとうさんと、なんら変わりがないような気がします。どっからどう見てもイケてないし、周りに嫌悪感さえ与えてしまうこともあります。
 普段着にギャングやB系(というらしいね)のような、ちょっとだらしなく見えるファッションを取り入れているヒトは多いと思います。それはそれでイケてるとは思います。が、それを制服の着こなしに取り入れることはちーとチガウだろう・・・と、感じて止まない私です。制服は制服、普段着は普段着でビシッっと分けて着こなす方がめちゃくちゃにイケてると思うのは間違ってますかね。諸君は自ら年末おとーさん(おねーちゃん)にならなくったって、そのうち勝手になるのですから。今はイケてる高校生でいようじゃないですか。
 諸君の前ではビシッ(でもないか)とスーツを着ている私の普段着がどんなモノか・・・・・・、うーん、あまりお見せできるモノではないかもしれません。
 もう・・・・・・。


「正しい楽しさ」にこだわらなければ、何でも楽しめる

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