129 11月26日

進路を決めた理由。 

 さて、なんだかんだと今週は忙しいコトが発覚しました。「Positive」 の原稿を書いている時間もとれそうにないので、過去の 「Positive」 から、知人たちに寄稿してもらった、「進路を決めた理由」 を抜粋(ばっすい)、加筆訂正(かひつていせい)して紹介していこうと思います。スミマセン。
 今回は母校の中学校で一緒に自然教室や夜間警備のバイトをしていた友人の文章です。情報処理コースの担任をしていた時に寄稿してもらいました。現在は、知らないヒトはいないのではないか、というくらい大きな会社で、コンピュータを叩くかたわら、競馬と森高千里をこよなく愛するおじさんになりつつあります。教師になるかと思っていたのですが・・・。だからこそ人生って面白いのですよね。
 終身雇用(ずーっと同じトコロで働き続けること)というモノが崩れてきている感がある現在、さすが一流企業のヒトの意見ってー感じです。私なんかでは到底わからないような意見なので、参考にしてください。

 「情報処理コース」ということで、将来コンピュータ業界に進もうとされている方もいるかもしれないので、業界の現状などを語らせていただきます。みなさんの進路選択の上で参考になれば幸いです。
 私の勤める会社は、コンピュータ会社というよりも、商社みたいなところですが、それでも10年もいると昔と今とはずいぶん変わったような気がします。昔は経験と勘にモノを言わせて、ガシガシCOBOLとかCでプログラムを作っていましたが、今はEJBとかJavaの部品を組み合わせて、ちゃちゃっと作って後から機能追加していこう、みたいな作り方に変わってきたような気がします(もちろん、昔ながらの作り方も多いですが)。それと、変わったのは言語だけでなくて、昔はチームで力を合わせてシステムを作るのが一般的でしたが、最近では、できる人を中心に極力少人数で安く作ろうとするシステムが多い点です。
 この結果、昔はできる人ができない人をカバーしていたのですが、最近ではできる人しか良いシステムを作ることができず、できない人が作ってしまったシステムは、チーム以外の誰かがHELPに回る、という事象が起きています。で、できる人とできない人で給料に差をつける「能力給」の導入が進んで、比較的保守的な会社でも、ヘッドハンティングや中途採用なんかも当たり前になってきています。
 これからは、ますます「終身雇用」への期待感が薄れて、プロ野球の 「FA制」 のように実力で高い給料がもらえる企業への優秀な人材のシフトが起きるのではないでしょうか?こうした時代の流れの中で必要なのは、やはり仕事に対する 「実力」 であり、「資格」 ではないでしょうか?これからは、企業に入ることを目標にするのではなくて、企業に入った後に、より自分を向上させていくことを目標にすべきだと思います。
ということで、進路を選択しても、(たぶん)その後も大変なのですから、あまりこだわり過ぎるのも良くないかな、と安易に思ってしまいます。
 #もちろん、イチローのように小学生にして 「自分が全国大会に出たピッチャーの中で一番なのだから、契約金1億もらって、プロ野球へ行く」 という明確なビジョンを持っていらっしゃる方には馬耳東風でしょうけど(笑)


きみのそばにいやなやつがいるとしたら、きっとそいつはいやなやつなんだ。ただそれだけだ

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