130 11月27日

続、進路を決めた理由。 

 今日は塾でアルバイトしていた時の同僚です。今は教員をしています。

 私自身まだ将来の進路に向かっている最中なので、あまり高校生と違わないと思います。ただ、私の場合は昔から教員になりたいというひとつの目標があって、それは絶対に譲れないし、妥協できないし、だから何があっても頑張ることができたのではないかと思っています。
 私の通っていた高校は進学校ではなかったので、浪人1年目の最初の模擬試験では、偏差値は40もありませんでした。最初どころかその後もずっーと40前後でした。
 夏ごろまで、今の偏差値ではどこも入れるところがないなあ、なんて思っていました。だったら頑張って自分の成績をあげればいいんだ!と、ふと思いました。これってすごくあたりまえのことのようです。もしその時、私のレベルで入れそうな大学があったら、きっとその大学で妥協して勉強しなかったと思います。出遅れてしんがりからのスタートだったから頑張れた自分がいるのです。
 大学入学後は、教員になりたかったにも関わらず、単位が足りなくて教員免許が取れなかったので途方に暮れていました。が、教員になる前に一度民間企業で働いて社会勉強をしたいという気持ちがありました。これは私自身、教員になるために必要な試練なのだと思い、民間企業で働くことにしました。実は2浪して大学に入っているので、もう1年大学に残って免許をとるということは全く考えていませんでした。そして、コンピューター系の仕事を選びました。将来教員になった時に絶対に必要だと思ったからです。高いお金を払ってパソコンを習ってもそんなに身につかないだろうけど、仕事にすればパソコンを覚えられるうえにお金が貰えるという安易な考えもありました。
 さて、教員免許はというと、元々数学教員をめざしていたのですが、以前から英語の必要性を強く感じていたので、働きながら勉強のできる通信教育の英文科に編入学し、そこで取ることにしました。働きながら学ぶことを経験することも、絶対に将来役に立つと思ったからです。
 実は、大学3年生の時に塾のアルバイトで教えていた高3の生徒が、父親の仕事がうまくいっていないという理由で受験直前に進学を断念したことがありました。その子は長男ということもあり、その時点で高校卒業後は家族を養っていく覚悟を決めていたようです。私には、夜間だって通信だって働きながら勉強することが出来るだろう、と言ったものの、実際に経験したことがないのに、そんなことを言うのは無責任なのではという思いがありました。
 だからこそ、私は身をもって働きながら勉強することの大変さを学ぶ必要性を感じていました。今ならば胸をはって言えます。本当にやる気があるならばお金がなくても働きながらいくらでも勉強できる、と。もちろんかなりのやる気が必要ですが。
 長々と書いてしまって申し訳ありませんでした。私も現在情報科の数学を2クラスもっています。元SEという肩書きを持っているので情報科の生徒にはその辺の話をおりまぜながら授業をしています。実際に情報系に進学しようと思っている人は少ないみたいですが、それでも生の体験をもっている人がいるのは生徒にとって良い刺激になるみたいです。
 まだ書き足りないので、また別の機会に書かせていただきます。お忙しい中、目に止めていただき大変ありがとうございました。 


ただし、お天気のせいで気分が変わるのは許します。だって僕らもお天気の一部なんだから

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