131 11月28日

続々、進路を決めた理由。 

 今日は大学の後輩で、現在は大学院で考古学(だっけな)を研究しているヒトです。でもアフロヘアでした。
 
 私はどうゆうわけか某K學院大学の大学院に進学いたしました。決めたのは、なんつーか、意地と気合いでした。ある時、某指導教官に進学したいという意志を伝えたところ、「てめーは考古学を語るな。とにかくとらねー」 風な最低の励ましを頂き、血のにじむような(?)お勉強をして受かってしまいました。
 とにかくふざけんなこのやろう状態で受験したものですから、その勉強法たるや、今思うとすさまじい物がありました。まず英語は捨てる。考古学は専門の中世だけにやまをはる。日本史に関しては、私は世界史で大学受験したものですから日本人の歴史に対して何の予備知識がありませんでした。ゆえに卑弥呼とか信長家康くらいしか知りませんでした。そんな私が通ったのは図書館ではなくマンガ喫茶でした。
 マンガ喫茶は知識の宝庫よ♪、と鼻歌交じりに 「マンガ日本の歴史」 を何度も読破しました。息抜きに普通のマンガも読みました。そんで部活で楽器を弾いて現実逃避します。そんな状態の中、某石之森氏のマンガ日本史で日本の歴史を理解するのです。しかも鎌倉から江戸時代だけ、言ってしまえば私の日本史観はマンガです。
 こんなに破天荒なお勉強体制だったにもかかわらず、一番得点したのは日本史でした。完璧だったらしいです。他は三割がいいところでした。そして末席ながら一次試験に合格します。この後、二次面接試験があって前述の某指導教官と対面することになります。
 「なんだお前は!なんで受かってんだ?」 というお顔をしていらっしゃいましたが、二次面接は正しい日本語が話せて先生の胸ぐらでもつかまない限り、落とすことはできないので、彼は少々困惑しているようでした。しかし、私の無知はその得点が表すところで、日本史以外の得点ををネチネチネチネチネチねぶるのです。ひたすらいやらしく・・・・・・ネチネチネチネチネチ・・・・・・ 「てめーはとってやったんだ」 ふうに絞られました。そんで冷や汗もでなくなった頃に、「まぁ、きみの日本史はすごい」 「いったいどこの参考書をつかったんだ?」 と興味深く質問され、「三軒茶屋のマンガ喫茶だよ!こんちきしょ!おいらの歴史観はお正月映画をみる感覚に近いんだよ!」 と言いたかったのですが、「特に使っていません」 と見栄を張っておきました。
 そんで今に至るわけです。そんな私は、「正しい日本の歴史というものを研究する」 立場にあるわけです。この逆説たるやなんたる皮肉でありましょうか。しかし動機はどうであれ、今の環境は厳しいですが満足できる物といえるでしょう。読み返すと、「あんた結果オーライでよかったよ」 みたいに受け取られるかもしれませんが、自己決定によるプロセスに酔ってしまいがちな私はあくまでプロセス重視派です。
 はっきりいって酔ってました。ミラクルといわれた合格に。ざまーみろ。みたいな感じで。しかし、これからの研究活動に対してはこのような裏ワザは威力を発揮しないということはわかっているので、再び自分が酔えるプロセスを積み上げていって、再び泥酔するために努力を続けようと思います。学問に関しては地道にやるしかないでしょう。残念ながら。
 結局個人的感情で今の進路を決めたわけですが、プロセスのほうを書かせていただきました。動機は最悪ですが、進学したいと思ってそうしたわけです。まあ,私ごときがいうのもなんですが、やっぱ泥酔のためのプロセスでしょう!んー幼稚だ。自己完結。 


ぼくはひとりでいるときも誰かと話しているときも、少しだけ腰を振っている。すると、なんだか深刻になれないんだ

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