137 12月09日

クリソン。 

 クリスマスソングといわれて、スタンダードナンバー(世界的に昔から歌われているモノ)以外で、諸君が思い浮かべる歌は何でしょうか。
 「きよしこの夜/氷川きよし」 「Ding−Dong/TOKIO」「白い恋人達/桑田圭祐」 「ぴったりしたいX’mas/プッチモニ」 「Winter,again/GLAY」 「12月のLove Song/Gackt」 「White Love/SPEED」 「WINTER SONG/Dreams Come True」 「恋人がサンタクロース/松任谷由実」  「クリスマス・イブ/山下達郎」 「ラストクリスマス/ワム!」  ・・・・・・。うう、だんだん古くなっていきます。年齢バレバレです。
 そんな私が思い浮かべるのは、「Happy Xmas(War is Over)/ジョン・レノン」 という曲です。こうして活字にしてしまうと、諸君にはわからないかもしれませんが、実際に曲を聞くと 「ああ、聞いたことあるよ」 「結構好きかな」 なんて言葉が返ってくると思います。
 テレビやラジオを始め、街のあちらこちらからクリスマスソングが聞こえてくるようになるこの時期、数あるクリスマスソングの中から、私には、この曲だけが特別に聞こえてくるようになるのです。ジョン・レノンは、中学生の頃、洋楽を聞くようになるきっかけになった 「THE BEATLES」 というバンドのメンバーでした。今でいうと、「モーニング娘。の中では絶対○○がいいなぁ〜」 みたいな感じで、当時は 「ビートルズの中では絶対ベースを弾いているポールがいいなぁ〜」 と言っていました。ジョンのパートはギター、私はベースを始めたばかりでしたから、特にジョンのファンではなかったのです。でも思い浮かべるのはこの歌なのです。
 ビートルズが解散した1970年以降、ジョンは奥さんや家族等に対する愛や、平和を守ろう、といった考えを常に前面に押し出して音楽活動を行っていました。そんなジョンの歌には、素敵な作品がたくさんあります。この 「Happy Xmas(War is Over)」 も、題名を直訳するとそんな歌のひとつだということがわかりますよね。「ハッピークリスマス(戦争は終わりだ)」 ですから。
 戦争のない世界平和を願うジョンの気持ちが、たくさん込められている歌です。「メリークリスマス!そして新年おめでとう!いいことあるように祈ろう!戦争は終わるんだ。キミが望めば・・・」 と歌う後半部分には子供達の声も入り、その願いは一層深まっていきます。聞いている方も心が和(なご)やかになっていきます。ま、それだけ素敵な歌だってコトです。
 実は1980年12月8日、ジョンはニューヨークの自宅アパート前で待ち伏せしていた男に銃で撃たれ、この世から去っています。それから22年間、ジョンが存在しなくても、ジョンの気持ちはこの歌がひきついでくれているのですが、年末になりこの歌を聞き、クリスマスムードが盛り上がってくると、ワクワクしてくる反面、世界各地で起こった事件や事故も連想してしまう私がいます。むなしくなってしまうのです。
 昨日はジョンの命日でした。ジョンの思いはいつになったら遂げられるのでしょうか・・・・・・。
 あ、なんだかシンミリ系になってしまった。
 「きよしこの夜/氷川きよし」 ってーどんな歌だよ。気になる。ズン・ズン・ズンドコしているのか・・・。いや、ジン・ジン・ジングル・・・か。
 クリスマスはシングルベルな私。 


問題と人格は別

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