138 12月10日

ボブサップ危機一髪。 

 中間考査が終わり、思うように得点の取れなかったヒトは課題や追試に責められる時期になりました。クリスマスだの冬休みだのと浮かれているヒマはありません。でも、そういう類(たぐい)が何もないヒトは浮かれまくっちゃいましょう。それそれ〜。
 さて、年末が過ぎ年が明けると初詣(はつもうで)なんてものに行くヒトが多いと思います。諸君は何を祈願(きがん)するのでしょうか。ちょっと考えてみてください・・・・・・。ん?ひょっとしたらソレって前にも祈願したことがありませんか?毎年毎年 「今年こそは○○ができますように」 「今年こそは○○な年になるように」 といった感じではありませんか。
 もし、毎年同じことを祈願しているヒトがいたとしたら、そのヒトは全くといってよいほど進歩していないということですよね。毎年 「こうなりたい」 という自分がいるのですが、結局 「こうなれない」 からまた同じことを祈願する・・・・・・。その1年間で結局何も変わらなかったなんて、生きていた意味もなくなってきてしまいそうです。なんだか悲しいし、もったいない気がします。
 何故かわかりますか。諸君は若いし未来もたくさんあります。その分 「可能性」 だってたくさんあるのです。ですから、日々確実に進歩したり変化したりするべきだと思うのです。
 我々大人がよく口に出す言葉に、「あー、あの頃に戻りたい・・・」 というのがあります。あの頃というのは今の諸君の世代のことです。諸君の世代の頃にやり残したことが山のようにあるということです。ある意味未練がましい大人です。諸君もそんな過去ばっかり見つめてしまう大人になりたいのでしょうか。
 以前、ニューズウィークという海外の雑誌に、世界の中での日本人の特性について述べた記事が載っていました。それによると日本人は精神的に歳を取りやすい人種だというのです。モノゴトを冷めた目で見るようになり、新しいことに取り組むことをあまりしない人種だ、というのです。「え〜っ、べつにいいよ、今のままで・・・・・・」 というスタンスですね。こういうことを考え始めてしまうと、精神的に歳を取ってしまっている=アタマの中の老朽化(ろうきゅうか)が始まっているのだそうです。
 確かにlこういった記事を見ると諸外国のヒト達に比べ、「冷めた」 日本人って多い気がします。「自分はもうこれでいいんだ」 と勝手に自分の限界を決めてしまって、冷めてしまうヒトの多いこと多いこと・・・。子供の頃に追い求めていた夢や希望を、大人になってまで追い求めることは格好悪いことなんだ、と言わんばかりです。
 私はそうは思いません。自分の夢に向かって常に努力をし、新境地を開くヒトが格好良いと思います。たとえばアメリカという国には、日本とは全く逆の発想があるので、「アメリカンドリーム」 という言葉があります。日本でやっていれば安泰(あんたい)なのに、あえてアメリカのメジャーリーグへ渡って成功している、野茂や佐々木やイチローのような日本人野球選手を見て、「ダッセー」 なんていうヒトはいませんよね。
 諸君には毎年同じことを祈願しないように、アタマの老朽化をしないように過ごしていってもらいたいと思う次第です。
 あ、ちなみに今号のタイトルは内容とは無縁です。
 うひっ。


いろいろあるけど、自分は見捨てない

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