144 12月18日

趣味ってなんだ。 

 趣味って何ですか。
 「趣味」 と言われると、なんだかかしこまってしまいますが要するに好きなことです。こんなに長い間(もっとも諸君と比べたらだが)ニンゲンをやっていると、趣味もいろいろと経験してきました。
 「漫画を描く」 「漫画を読む」 「読書」 「鉄道模型」 「電車や車の写真を撮る」 「ラジコンカー」 「プラモデル」 「長距離サイクリング」 「音楽を聴く」 「楽器を弾く」 「ドライブ」 「料理」 ・・・・・・。挙げればキリが無いかもしれません。多趣味・・・というか八方美人なのです。どちらかというとアウトドアよりもインドアの趣味に偏(かたよ)っていました。
 中でも一番熱くハマっていたのはプラモデルです。母親の店の隣がおもちゃ屋ということもあり、月に何箱も買っていました。車、飛行機、戦車、ミリタリー(35分の1の尺度の戦車や人間)、船、城、屋台・・・・・・、と、ありとあらゆるプラモデルに手を出していましたが、中でも一番好きなのは車でした。
 最初から色付きのプラスチックで車体が形成されていて塗る必要は無いのですが、車体の色を自分で塗るのが楽しいったらありゃしませんでした。「いかにムラ無く塗るか」 これが私なりのテーマでした。市販されているスプレー缶でシュシューっと塗ると、塗りムラは無いのですがツヤに限りがあります。手間や神経を使いますが、一番仕上がりが美しい、工作用の筆で塗装をすることにこだわっていた少年斎藤でした。
 そんな私でしたから、プラモデルの組み立て作業は、車体の塗装から始めていました。組みあがったピカピカと美しく光った車体を、ニヤニヤと眺めていると満足なのです。そのうちに車体を塗れば満足するようになってしまい、結局組み立てずに放置してしまうことが重なり、プラモデルの箱がいくつも押入れの中に積みあがっていきました。
 小学校5年生の時、『サーキットの狼』 という漫画が大流行しました。漫画に登場する外国の車(当時は 「スーパーカー」 なんて表現されていた)のプラモデルもシリーズで発売され、われ先に!と先を争いながら作っていました。そのシリーズで 「ランボルギーニ・ミウラ」 というイタリアの車が発売されたのを記念してか、たまに通っていた上野毛(かみのげ、東京都世田谷区)の模型屋で、コンテストを開催していました。
 モノは試しと自分も 「ランボルギーニ・ミウラ」 を出品しました。「来月になったら結果発表するから来てください」 という店長の言葉を受けて、翌月店に行くと、数十人の参加者をおしのけて私の作ったプラモデルが優勝作品に選ばれていました。ショーウインドーの中にあるのは紛れも無く私の作ったクルマです。マジ驚きました。だって参加者の大半は大人でしたから。
 あ、完全に私の自慢話になってしまっています。ま、たまには許してください。人生最初のイチバンだったのです。
 んでもって現在の趣味は何かと問われたら・・・・・・。
 うーん、「楽器を弾く」 でしょうか。詳しいコトはまた今度。
 ぢゃね。 


あれ?富士山に登ったつもりだったのに筑波山だった!そうか!ぼくが登りたかったのは、筑波山だったんだ!

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