166 02月06日

山はシロガネ。 

 スキー教室が近づいています。
 こんな私でもその昔、かなりスキーに入れ込んでいた時期があります。
 最初にスキーを経験したのは、小学校1年生の時でした。それから小学校を卒業する頃まで、父と兄と私の三人で毎年一回スキーに行っていました。中学に入ってからは行かなくなりましたし、中学や高校にはスキー教室がありませんでしたから、その間はスキーとは無縁でした。
 「やっぱ大学生は、スキーとテニスとコンパ(飲み会)だよね」 という軟派(なんぱ)な考えを持って大学生になった私は、約7年ぶりでスキーに行くことになりました。 「ふん、ちょろいちょろい。多少のブランクはあるものの、毎年やっていたんだから・・・」 と、意気込んでスキー板を履いた私は転びまくりでした。コツも何も忘れてしまったので、すっかり初心者に戻っていたのです。
 免許を取って、ローンを組んで中古車を購入してからは、更にスキーに行く回数が増えていきました。冬になると、毎週のように行っていました。よく街中で、うしろにスキー場のステッカーを貼っている車を見かけませんか。ペタペタとステッカーなんか貼っちゃってカッコワルイなぁ、と今では感じるのですが、当時の私は同じコトをやっていました。
 さて、今回諸君が宿泊する 「苗プリ」 は、実は私なんかの世代からしたら、ある意味あこがれの存在だったのです。オサレ(お洒落)な外観のホテルでは、毎年のようにユー○ン(個人的には苦手なのだ)や、とんね○ずといったビッグタレントがライブを行ないます。館内のレストラン街やショップ街を始めとした各施設は、充分すぎるほど充実しています。客室で、ナイター照明に浮かび上がるゲレンデを窓越しに眺めながら・・・・・・。う〜ん、なんてロマンチックなんでしょう。あ、私には不釣り合いな言葉を書いてしまいました。
 ま、そんな所に野郎同士で泊まりに行くなんてヒトはあまりいませんでした。「彼女と行くなら苗プリ」 といったキーワードまであったほどです。今はどうなっているかわかりませんが、当時は葉書を送って、抽選して当選しなければ、シーズン中は宿泊できないほどのホテルでした。
 私も過去に一回だけ宿泊したことがあります。そういう時に限ってケンカしないように、と思うのですが、案の定ケンカしてしまいましたっけ。
 そんな私にとっての聖地に、なーんで諸君と一緒に宿泊しなくちゃいけないんでしょ・・・・・・、なーんてことは思わずに、はりきって行きますので、諸君もはりきって行きましょう。
 あ、こんなことを書くと、相当スキーが上手いのでは、と勘違いされそうですが、回数こなしている割には見事に下手くそです。どんな所でも滑るのですが、板は揃(そろ)っていないわ、腰はへっぴりだわ、髪の毛はそそけて鼻は真っ赤だわ・・・・・・。
 見て笑わないように。
 スキーに行っても、滑らずにカツカレー食って酒飲んでいるのがメインでしたから・・・。
 そういえば昔、スキー教室にいつもの便所サンダル(雪中でのグリップが最高に良い)履いていこうとして怒られたことがあったなぁ・・・。あは。


どんなにご機嫌な人だって、よくやっているね、役にたっているよ、それでいいんだよ、と、誰かにいってもらいたくなるときがある 

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