170 02月13日

あっ。

 その昔、毎日の楽しみといったら、もう呑むことと食べることしかありませんでした。俺のカラダはいったいどこまで膨張(ぼうちょう)していくのだろうか、俺の胃袋は限界があるのだろうか、でも体重三ケタは勘弁してほしいなぁ・・・、でも食べちゃおう・・・、何がいいかなぁ・・・。日々そんなことを考えながらムシャムシャガブガブと食べていました。
 どこかへ食べに行く時の基本は、もちろん「食べ放題コース」 や 「飲み放題コース」 がある店を選ぶことでした。美味しくなくても、「味より量」 といったスタンスです。ま、美味しければ美味しいに越したことはありません。けれどもそういう店に行くと決まって、「よーし、もとをとるくらい食べたかな・・・。でももう一皿食べておこう!」 「ん?まだいけるかな?よーし、いっちゃおう」 「寝る前にはラーメンでしょ」 でした。私のカラダは日増しに膨張していきました。
 そんな状態だったので、定期検診では毎度のように 「太り過ぎです」 「肝臓に負担がかかり過ぎです」 「医者に相談してください」 なんていう診断を出されていました。けれども、「なーに、自分の体は自分が一番良く知っている」 「俺はコレがベストコンディションなの」 「太っているんじゃなくてコレはガタイがいいの」 と、何に関しても自己正当化(じこせいとうか)をしていました。自分は間違っていないって・・・・・・。
 ま、こういった酒と食い物にまみれた生活だったので、気がつけば体重はゆうに90キロを軽く越えていました。おでぶちゃんの出来上がりです。そんなある日、ふと思ったことがありました。
 「俺は酒をやめても生きていけるかな・・・」
 日頃、「酒をやめたら死んじゃうだろうなぁ・・・」 「試しにやめてみるかな」 なんて考えていた私は、それを実証したことがありませんでした。 ま、とにかく思い立ったが吉日、今日から始めてみようと、その日から酒を飲むのをやめてみました。
 面白いことに、酒を飲むのをやめると、何か食べることもしたくなくなりました。要は、「なにか美味いモノを食べるのであれば、美味い酒がなくてはならない」 ということだったようです。そんなこんなで、酒を飲むのをやめると、お腹は空くし、のどは渇くということだったのですが、お茶をガブガブ飲んでそれらをごまかしていました。
 そんな生活をしばらくしていたら、オモシロイことに体重がすすーっと減っていきました。要は、すすーっと減っていくほど、余計な 「お肉」 がついていたということです。まったくもってケシカラン状態です。私は更に一念発起(いちねんほっき)してしまいました。「よし、標準体重を目指してみよう」 と。いまだに標準体重に達してはいませんが、目標目指した取り組みはしています。お昼以降はカロリー摂取をしないという形で、日々を過ごしていました。
 でもね、たまーに昔を思い出して、バクバク食べてしまうのです。
 先日ランチで入ったイタリア料理屋で、思わずパスタ&ピッツァおかわり自由コースを頼んでしまいました。昔の気持ちがフツフツ湧き出てしまったのです。食べてしまったのはパスタ6人前とピッツァ4人前とステーキ2人前・・・・・・。一緒に行った友人いわく、「あ、・・・。そういうヒトだったんだ・・・。信じられない・・・」 でしたっけ。
 さ、スキー教室ではバイキングがあります。またやっちゃうかな・・・。夕食ではそんなに入りませんが、朝食バイキングではかなり入ります。誰か挑戦してくれますか?負けませんよ。うふ。
 それはさておき、最近90キロ代当時の私の顔写真が出回っているようですが、お願いだからやめてぇ〜、って感じです。  


空飛ぶピンクのインド象、銀座四丁目を鯨が散歩する。なぜ?と聞くな、なぜ?と

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