172 02月17日

ワカモノ。 

 先週末、ホームレスの人達が少年の集団に襲われるという事件が起こりました。幸いなことに、報道を見て恐くなった少年達が出頭してきたとのことですが、まだ全員というわけではないようです。
 実はほぼ1年前にも、中学生4人組による、ホームレスの人に対する傷害致死行為があったのを覚えていますか。前の日に図書館で注意され、ちょっとしたもみ合いになったことがきっかけだったという事件です。なんとも他人事では済まされません。だって該当の少年達は諸君と同じ世代ですし、先日も注意を素直に聞き入れないヒトがいるようです、とのハナシを書いたばかりですから・・・。
 「カチンと来た(ムカついた)からやってやったんだ!」 といった、いわゆる 「キレる若者達」 なんていうキーワードが、一時期世間をにぎわせていました。キレる若者が増える原因は食べ物にあるのだとか、今の親の世代がもともと良くない世代なのだとか、その原因について様々なことが言われていた記憶があります。
 ところが、最近はそういった話題がほとんど耳に入ってこなくなりました。いったいどうしてなのでしょうか。こういった類(たぐい)の事件の発生率から思うに、決してキレる若者達が減ったということではないと思います。キレる若者が普通になって来てしまったのではないか、と感じてならないのです。
 わかりやすく言い換えると 「若者はキレて当然」 になってしまったのではないか、ということです。冗談じゃーありません。こんなこと当然になってしまっては困ります。しかしながら確実に、この感覚が定着しつつあるように思えてならないのです。
 それともうひとつ気になることがあります。
 「理由なんてない、なんとなく・・・」 といった、いわゆる 「理由なき若者達」 なんていうヒト達が最近は目立ってきている、ということです。「なんとなく」 やられたことによって、命までおびやかされたらたまったものじゃありません。
 「理由なき若者達」 は、特に事件を起こしたヒト達に限定されることではありません。全員ではありませんが、諸君にも充分あてはまることだと思います。
 「なぜ高校に入学したのですか?」 「なぜ授業中騒がしくするのですか?」 「なぜそんな格好しているのですか?」 ・・・・・・。
 こういった質問に対して、「理由なんてない、なんとなく・・・」 と答えてしまうヒトはいませんか。だからといって事件を起こしてしまう、なんてことには直接はつながりませんが、感覚には共通する部分があるのではないかと思うのです。まったく無関係だとは思えないのです。
 なにはともあれ 「若者」 というモノの見られ方はあまりよくないご時世のようです。少しでも 「若者」 の挽回ができるように、諸君だけでもコツコツと取り組んで行こうじゃないの。
 我々、「オヤジ」 の見られ方は・・・、地に落ちています。
 明日からスキー教室。さぶっ! 


生きていることに理由なんてない。生きていることが目的なのだから

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