179 02月26日

こりゃおすすめ。 

 久しぶりに、本当に久しぶりに日本人ミュージシャンのCDを買いました。こんなことを書くと物議(ぶつぎ)をかもし出しそうですが、日本人ミュージシャンで私のオメガネにかなうヒトは滅多にいないのです。
 あ・・・、かといって私がそれほど凄いのか、と言われたらご存知の通り、全く凄くありません。ただのワガママで、国内音楽に関したら、食わず嫌いならぬ聞かず嫌いが激しいオヤジでしかありません。けれどもそんな私が認めてしまった、数少ない日本人ミュージシャンがいたってーハナシなのです。
 先日、夜中近くに帰宅しました。寒いし眠いしやること無いし・・・、といった感じだったので、ヒーターも点けずに部屋の灯りを消してテレビのリモコン握りしめて、即刻(そっこく)布団に潜(もぐ)りこんでしまいました。
 適当にチャンネルをシャッフルしていたら、とあるバンドがちょっと前にヒットした曲を演奏していました。大好きな彼女にむけた男心を歌ったその曲を、ナニ気に 「良いなぁ」 と感じていた私はちょっと見入ってしまったのですが、所詮(しょせん)邦楽(ほうがく=日本の音楽)だな・・・、と思い、歌が終わったら再びチャンネルシャッフルの作業にいそしんでいました。ナニカクダラナイバングミハナイカナァ・・・・・・、と。
 眠いんだからさっさと寝りゃーいいのに、と、思われそうですが、布団から顔とリモコンの先端だけ出して、ブラウン管を眺めていました。口をタコのように 「ちゅぅぅ〜っ」 ととがらせて、鼻先に上唇の上の部位(なんと呼ぶのだろう)を押し当てて鼻の冷たさを確認するという、全く意味の無いクダラナイ動作を繰り返しているうちに、より一層目が覚めてきてしまった私がいます。
 再びさっきのチャンネルに戻すと、ブラウン管にはさっきのバンドが映っています。ところがよく観て聴くと、なにかが違うのです。さっき演奏していたバンド従来の曲ではなく、先ごろ発売されたらしいそのバンドのボーカリストのソロアルバムに収録されている曲を演奏しているようです。
 テレビの音量を上げていくと、聞き覚えのある曲が聞こえてきました。「おっ、なかなかやるじゃん!かっちょえー!」 と、瞬時のウチに思ってしまいました。だってね、私の大好きなジャンルの曲をご機嫌にカバー(昔からある曲を歌うこと)して歌っていたからです。
 先にも書きましたが、洋楽派な私は洋楽を知ってから今まで、ありとあらゆるジャンルを聴いてきたつもりです。ブリティッシュロック、アメリカンロック、サザンロック、ハードロック、ヘヴィメタル、ジャズ、カントリー&ウェスタン、ブラックコンテンポラリー、レゲエ・・・・・、と、いろいろなジャンルを聴いてきました。そんな中でかなり好きなジャンルに、ソウルとリズム&ブルースいうモノがあります。
 その、私の好きなジャンルのカバーばかりを、見事に歌いあげている日本人ミュージシャンを深夜に偶然発見してしまった衝撃はハンパではありませんでした。そんでもって翌日に速攻でソロアルバム購入した次第です。
 かなりご機嫌に毎日聴いています。ま、諸君が好んで聴くかどうかは別問題ですが・・・・・・。
 ウルフルズのトータス松本!あんたは凄い!歌声も心もソウルフルだぜ!
 じゃね。 


ぼくは、小さい頃10万人にひとりの頭脳の持ち主だと言われたという話を、うそだと知りつつ実は内心信じている

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