40 12月19日

御満足組に再挑戦する!

 さて、いつかここで書いたと思いますが、あっという間に冬休みとなってしまい
ます。たかが2週間と思うなかれ、なんと17日間も休みがあるのですよ。知って
ましたか。そしてその間には、新年を迎えるということに付随して21世紀の到来
という一大イベントも含まれているのです。まあ、一大イベントとるか、いつもと変
わらぬ年明けととるかは、諸君次第なのですが、私的にはこの世紀の変わり目
をしっかりと見届けて、これから生まれてくるであろうヒト達に教えてあげられたら
なーなんて思っています。
 この17日間の大きな休みをいかに過ごしていくかが、諸君の21世紀を決めて
いくといっても過言ではないかもしれません。夏休みの時を思い出してください。
あの時御満足組になったのか、不満足組になったのか覚えていますよね。覚え
ていないのであれば、今日諸君の手元に返した(ずいぶんと長い間預かってしま
って申し訳ない。自己反省)個人ノートに書いてあると思うので、しっかりと見直し
をしてください。
 残念ながら不満足組になってしまった諸君は、リベンジ(復讐、この場合はだら
しのない生活をしてしまった自分自身に対してだな)のチャンスです。ここでしっか
りと御満足組に入れなかったら、21世紀もずーっと不満足なまま、一生を終えてし
まうかもしれません。御満足組だった諸君はその時の経験、ノウハウを生かして更
に有意義な休みが過ごせるように、取り組んでください。できることならば、夏休み
以上の取り組みをすること。そうすれば結果も夏休み以上です。
 何度も言うようですが、しつこく言います。有意義で御満足な休み(別に休みに限
ったことではなく、日常も同じなのだが)を過ごすためには、休み中、いつまでに何
をするのかという目標をたてます。そしてその目標達成のために、さらに細かくいつ
までに何をするのかという計画をたてるのです。そしてあとはとことんその計画にこ
だわって実行していくのです。決して自分に甘えてはいけません。ヒトというものは、
他人に厳しく自分に甘くできています。そして自分に甘いヒト程、自分を破滅(ちょっ
と大げさかな)に導いてしまうのです。不満足組で終わってしまった諸君はちと甘か
ったのです。
 クリスマスも近いため、それに関した思い出をひとつ話します。19歳の大学浪人
中から、24歳で大学を卒業するまで、私にはクリスマスなどというものはありませ
んでした。別に私はクリスチャンではないので、クリスマスなど本来は関係ないの
ですが、仮に「クリスマスは彼女や友達と過ごすもの」という定義があるとしたばら
ば、いわゆるそういったクリスマスはなかったのです。
 当時私は地元の小さな塾でアルバイトをしていました。当然冬期講習だなんだで、
昼間から夕方にかけての時間は拘束されます。塾の隣では塾長のお兄さんがおも
ちゃ屋を経営していました。そこには「24・25日はサンタクロースがお子様のプレゼ
ントをお届けします」などという、貼り紙がしてあるのです。勘の良い諸君はもうお気
づきですね、そうです、塾が終わると私は真っ赤な服を着て真っ白な髭をつけて、ス
バルのライトバン(私の愛車)で夜遅くまで、地図を見ながらプレゼントを配りまくるの
です。
 『ピンポーン』「どなたですかー」「おもちゃの○○ですー」「あ、△△ちゃーん。サン
タさんがきたよー」『ドタドタドタドタ』「ひゃー、しゃんたしゃんだー」「はーい、いい子
にしてたかーい、ほら、プレゼントだよー、メリークリスマース」「わーい、しゃんたしゃ
んだ、しゃんたしゃんだ」「すみませーん、写真とっていいですか、子供抱き上げてく
ださい、はーい△△ちゃーん、笑ってー、はいチーズ」・・・・・・
 全て配り終わって、店に戻るともう日付が変わる頃です。店の奥さんが小さめのク
リスマスケーキをバイト代と一緒に手渡してくれて、一日が終わるのです。家へ帰っ
て缶ビール片手にそのケーキを食べる斎藤青年・・・
 明るいうちは信号待ちや、エレベーター等で、中高生に笑われたりしてちょっと嫌
でしたけれども、喜ぶ子供達を見ているうちに、まんざら悪いバイトでもないな、なん
て思うようになりました。彼女が可哀想じゃないか、なんて声も聞こえてきそうですが、
当時の彼女はサンリオに勤めていて、私以上に忙しかったのでした。
 良かれ悪しかれ、いろいろと思い出を作ることが
できる季節です。くだらなくなんのためにもならない
ことをするのではなくて、自分にとって有意義な過
ごし方ができるような年末年始にしてください。
 よい21世紀を迎えてください。あ、まだ早いか。

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