002 04月10日

たっちゃった。 

 3年生二日目です。とりあえずやらなくてはならないことに、進路の決定があります。決めてください。なーんて偉そうにハナシしているお前はどーなんだよ、と諸君に言われる前に、私のハナシをしておきます。何か参考になったら幸いです。
 中学時代にロクに勉強していなかった私が進学した高校は、県内で最も評判の悪い高校でした。神奈川県という土地柄、また横浜銀蝿というバンドがヒットチャート上昇中だったことも影響してか、周りにはたーくさんの 「ツッパリ」 がいました。今のような 「ヤンキー」 なんていう呼称(こしょう=呼び方)なんか無い時代です。授業を受けていると週に一回は 「フォンフォン、フォフォフォン・・・」 と、当時発売されたばかりのCBX400F(バイクの名前)に、集合管(改造マフラー)をつけたようなヒト達が中庭に入って来ては、生徒指導の先生方をおちょくってるという光景を目にしていました。
 駅からバスに乗って通学することが多かったのですが、雨が降るとバスの中いっぱいにパーマ液の臭いが充満します。みなアタマにはトサカのようなリーゼントパーマをあてがっていたし、女子はというと、聖子(松田)ちゃんカットと言われるような髪形をしていましたから・・・。くせーっつの!
 私がそんな 「ツッパリ」 の仲間入りをしていたかどうかは今は触れません。私は音楽でメシを食いたい(バンドを仕事にしたい)と、日々楽器をかき鳴らしている高校生だったとだけ言っておきます。
 「進路はどうするんだ?」 高校2年の後半に友人にそう聞かれるまでは、進路のことなんかは、ほとんど意識したことがありませんでした。私には、大学卒業間際にレコード会社のオーディションに受かって、そのまま音楽活動をしている5歳年上の兄がいます。そんな姿を見ていた私は、兄と同じように過ごしていけたらな、と思うようになっていきました。それに昔から、ネクタイをしめるような仕事(会社員とかね)だけは絶対にやりたくない、とも思っていましたから、とりあえず大学に進学しておいて、そこからジワジワとミュージシャンを目指していこう、と思ったのです。
 ところが先にも書いたような学校でしたから、大学からの指定校制度なんてモノは、ほぼありません。推薦入試を受けさせてくれるような良い成績もありません。大学に入るには入学試験の一発勝負しかないわけです。しかももう3年生・・・・・・。
 けれども、「大学に進学しよう」 と思いたちました。この一年間が長い一年、短い一年・・・、どちらになるかはわかりませんが、とりあえず高校3年生の目標をたてたのです。ちゃらちゃらしていた髪の毛もばっさりと切りました。いくつか掛け持ちしていたバンドも減らし(全部はやめられなかったな)ました。入学したすぐ後からつきあっていた彼女とも・・・・・・。
 別れるわけねーじゃん。
 続きはまた。  


目でもコミュニケーションを交わして。言葉だけでは半分も伝わらない

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