044 06月11日

ヤラレチャッタのね。 

 毎朝のショートホームルーム時に諸君に配っているこの学級通信 「Posi」 ですが、存在価値についてちーと考えてみようと思います。そもそも何故私がこういったものを書いているのか、諸君はわかってくれているのでしょうか。諸君と出会った最初の日にハナシはしたのですが、きちっと説明したことはないと思うので、ちょっと書いてみようかと思います。とか言って昨年度の原稿の焼き直しだったりしますが・・・・・・。
 教師になろう、そう思った時の私の考えは、「生徒相手にテキトーにしていれば、夏休みはあるし給料はもらえるし、ナイスな仕事だぜベイベーっ」 ってなものでした。母校の中学校での教育実習も半分はそんな考えで、授業の勉強なんてモノはほとんどせず、毎日のように中学の先生方や実習仲間と呑んでました。あ、勘違いしてもらっては困りますが、この母校の先生方は決していい加減なヒト達ではありません。実習といえど、同じ 「教師」 という立場で見た先生方は、ものすごく刺激的で、格好良かったし、尊敬できる面もたくさんありました。「生徒」 という立場で見ていたのとは大違いだったのです。
 そんな実習が終わり、大学もなんとか卒業し、実際に埼玉県の中学校で1年生の副担任として教職に就きました。その学年にいたKという先生がいけませんでした。持ち前のいい加減さを軸に、テキトー感覚で過ごそうとしていた私の教職観を、見事にぶちのめしてくれたのです。ヤラレチャッタのです。
 学校だろうが焼き鳥屋だろうが電車の網棚の上だろうが、至るところで、教師にとって最も必要なモノを数限りなく分けてくれました。その中に、「伝える」 「ほめる」 「語る」 といったことがありました。
 そのK先生は、それらの手段のひとつとして 「学級通信」 を書いていました。その量も内容もハンパなく凄いものがありました。書く書く書く書く書く・・・・・・。いつしか私にもそんな姿勢が染み込んでしまったようです。まだまだ未熟ですけどね。
 実は私がやっている仕事なんて、手を抜こうと思えばとことん手を抜けます。学校からの 「指示連絡事項伝達マシーン」 と化してしまえば良いのです。伝えず、ほめず、語らず・・・・・・。ぶっちゃけ話、それでも給料は変りません。でもね、それじゃヤリガイがないのです。世の中には、そういったスタンスで教師をやっているヒトもいるかもしれませんが、私のスタンスはそれじゃ嫌なようです。
 諸君の中には、「俺達のコトに構わないでくれ、放っておいてくれ」 なんていうヒトもいるかもしれませんが、私はそれぢゃ嫌だってこと、仕事もプライベートも忙しいのが好きだったりするのです。
 私が諸君に接する時間は限られています。けれども伝えたいことはその時間だけでは伝えられません。マジメなこと、クダラナイこと、その内容はいろいろですが、だったらこういったモノも使っていこうと思ったのです。
 こうして毎日発行していくことが、どこまで続くかわかりません。先述のK先生にはとうていかないませんが、カタヒジ張らずにイってみようと思います。
 今後ともよろしくお願いします。
 ん、なんかマジメだな。 


主張ばかりしていても誰も意見を聞いてくれない。あなたには注目するかもしれないけど

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