045 06月12日

親と向き合えよ。 

 さて、進学相談会やオープンスクール、そしてインターンシップ等、今月から進路に関して具体的な動きがワサワサワサワサ〜っと始まります。実は先日(といってもかなり前だな)の三者面談で感じたことがありました。親と進路についてマトモに話をしたことがない諸君がたくさんいるのだなぁ、ということです。マトモというのは、自分の希望ばかりを押し付けず、家の事情・親の事情などをふまえて最良の進路を見出すということだと思ってください。自分のやりたいことがあったら、もう照れくさいと言ってはぐらかすようなコトはしないで、ちゃーんと親と話をすることが必要だと思います。
 諸君が悩んでいるように、当然私にもそういう時期がありました。高校3年生の斎藤少年です(多分嫌な高校生)。私が進路をぼーっと決め始めたのは2年生の終わりごろでした。音楽でメシを食べていくことを第一の目標に掲(かか)げて、教師になれる資格もとっておこうと思ったのです。今思えば、当時から好きだったイギリスのバンド 「The Police」 のボーカルとベースを担当していたスティングというヒトが、元高校教師だったということも影響していた気がします。なにしろ影響されやすい人間ですから、私。
 「あんた、進路はどうするの」 「んー、とりあえず大学へ行きたいんだけど」 「学○院大学?」 「そりゃー、もちろんソコが第一志望・・・」 「だってあんた馬鹿だから中学も高校も駄目だったじゃないの」 「だから最後のチャンスが・・・」 「勉強してないじゃないの」 「だからこれからするんだって・・・・」 「今までしてないヒトがこれからできるはずないじゃないの」 「・・・・・・・・・・・・」 「お金ないわよ」 「バイト代があるから・・・」 「落っこちたらどうするの、ていうか落ちるでしょ」 「浪人してもいいかな・・・一年だけ・・・」 「お金ないわよ」 「わかってるって、予備校は本科生にならないで、単科生になるから・・・」 「単科生って何よ」 「自宅で浪人して、週に何回か通うだけ・・・」 「お金ないわよ」 「自分で出すってば・・・」 「お金ないわよ」 「だからバイトしてそこから出すって・・・」 「お金ないわよ」 「だから宅浪・・・」 「おやつあげないわよ」 「それはサリーちゃんの・・・」
 なんていう会話があったようなないような・・・とりあえず3年生になった頃から予備校に通い始めました。その日だけはバンドの練習もなしです。予備校に通うのを制限された分、学校の企画した補習には積極的に参加しました。諸君が気にしている評定平均なんかは殆ど無いに等しかったので、推薦どころの騒ぎではありません。そんなものハナからあてにできませんでした。だって評定平均2.6。
 結局親の予想通り浪人することが決まりましたが、その時も親の顔見てしっかりと「浪人させてください」とあらためてお願いした記憶があります。浪人中は兄の紹介もあり、地元の小さな学習塾で小・中学生相手にバイトを始めました。自分が受験生なのに「キミ達そんなことじゃ受からないよー」なんて言ってましたから・・・バイト代は週に何回か通う予備校のお金とバンド練習の貸しスタジオ代と飲み代(オイオイ)に消えていきましたっけ。
 あ、車の運転免許証なんてものは大学に入ったあとのハナシです。ホンダスカッシュという、ちーさなスクーターにまたがるおーきな私がいました。
 コレ↑は進路を決める時の親子のヤリトリですが、ずーっと付き合ってきた彼女とのヤリトリも当然のごとくありました。彼女は就職希望でしたから、お互い進路がばらばらになるわけです。将来についても不安になる彼女・・・だってそうでしょ、少なくともストレートに大学入って出たとしても、あと4年は一緒になれないのですから・・・。
 その辺についてはまたね。 


言葉の間の沈黙に耳を傾けよう。本当のメッセージはそこに潜んでいるものだ

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