052 06月23日

あ・・・・・・。 

 先週火曜日の6時間目、ドアがすすーっと開いて教室内に入ってきたヒトがいました。教室内を周り、何人かのヒト達とゆーっくりとオハナシをしていたそのヒトは、「このクラスの子達は目が生き生きしているわね」 と教科担任にヒトコト残して退室していきました。約十数分の出来事です。
なんともありがたいことではありませんか。そして嬉しいことではありませんか。授業時間中の諸君の目が生き生きしているというのですから。担任、そして教科担任としてこんなに嬉しいことはありません。
 ニンゲンの目というのは、その時やっていることに夢中になっている時、生き生きとするものです。ですから諸君のほとんどが、その時間にやっていたことに夢中だったのでしょう。
 こんなコト書いていて、私自身が最近夢中になってやったことってあったかな、と考えてみました。
 ドラクエT・U・V。ゼビウス。四人打ち麻雀。ポートピア殺人事件。ドンキーコング・・・・・・。なんだ、ゲームばっかりです。しかも諸君が知らないような古い、とうかオオムカシだし、ファミコンだし・・・・・・。ナニ気にゲーム好きだった私でした。ハナシがそれたので元に戻します。諸君を夢中にさせて生き生きをとした目にさせてしまう授業とは何だったのか、ってことでした。
 「あー、今日の授業は上手くいったなぁ・・・」 「自己採点100点満点の授業だった・・・」 仕事をしていて、こんなようなことを感じたことはほとんどありません。逆に、「もっと文字を上手く書けばよかった・・・」 「しまった。言い忘れた・・・」 「あ、まーたウソ教えちゃった(冗)・・・」 「あ、教科書が違う・・・」 「あ、教室も違う・・・」 「あ、学校も違う・・・」 「コレなんて読むんだっけ・・・」 「早く帰って呑みてーなぁ(関係ナシ)・・・」 なんていうことはしょっちゅう感じているのですが・・・・・・。
 その授業の時に感じたことは、「あ、・・・・・・・・・。」 でした。
 惜しくもその時間に欠席していた11名のヒト、「いったいどんな授業だったんだ?」 なんて思わないでください。あのね、ガイダンスも近かったので、何人かのヒトと進路についての話をしていただけです。ま、よーするに授業はしていませんでした。
 てーことで、教室内では、こっちでトランプ、そっちでウノ、あっちで紙麻雀、椅子並べて昼寝、床の上にはお菓子のフクロ・・・・・・。ま、いつもの休み時間と同じ風景が繰り広げられてました。つまりワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラ・・・・・・。
 そりゃー諸君の目が生き生きしちゃうのはあたりまえです。いつも通りやりたいことやっているのですから。でも、私の心はプチっと心配。
 だってね、教室に入ってこられたのは理事長先生だったんだもん・・・。たまーに校内を見て回っていらっしゃいます。
 ま、諸君が直接会ってオハナシできるなんて、滅多(めった)にできる経験ではありませんし、普段通りの諸君をお見せできたのですから、良しとしましょう。小声であのヒト誰ですか?なんて聞いてくるんぢゃないって。
 あっはっは。
 今週も張り切っていきましょー。 


人に正直でいられる人は、人に正直でいてもらえる

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