055 06月26日

礼儀って。 

 礼儀作法のハナシをします。なんてったって諸君は今年が勝負ですから。
 さて、我々人間がヒトを見るのにまずナニを見るかを考えてください。そのヒトの容貌(ようぼう)、話し方、声の調子、持ち物、ちょっとしたしぐさ、表情・・・ぱっと見ただけでは、内面こそはわからないけれども、何か感じるモノってありますよね。それがナニかというと、そのヒトの「ヒト柄」なのです。
 そういった、ヒトのかもし出す雰囲気やオーラを、その場で感じ取る「感覚」みたいなモノを、我々は生まれつき持っていると思いませんか。言い換えれば、『とりあえず見かけで判断システム』 とでもいうのでしょうか。前にも書きましたが、ヒトを見かけで判断するなんてーことは言語道断です。なっちゃいません。ヒトと付き合えば付き合う程、見掛けほどアテにならないものは無いということは、諸君で嫌というほど実感しています。
 そういえば私もこの見かけで随分と苦労をしたことがありました。目つきは悪いし、顔も悪い。オマケに図体も顔も声もでかい。またまたオマケに品が無さそうときたら・・・・・・。ほんっとーに見かけなんてアテにならないモノです。
 しかしながら、我々には、『とりあえず見かけで判断システム』 が備わってしまっているのです。上品ぶっているヒトと、本当に上品なヒトの区別、優しいふりをしているヒトと、本当に優しいヒトの区別、しっかりしたふりをしているヒトと、本当にしっかりしたヒトの区別・・・・・・なんとなくながら、諸君もわかりますよね。
 そのシステムを起動させるきっかけのひとつが何かというと、そのヒトの 「礼儀作法」 なのでしょう。初めて会ったヒトの何気ない素振り(ここに礼儀作法がでてしまうのだな)を見て、どんなヒトなのかを判断しようとするのです。
 諸君が就職や進学のために、会社見学や、オープンキャンパスに行きます。もちろん入社試験や入学試験にも行きます。そこで諸君は、採用担当の職員や試験官が起動させた 『とりあえず見かけで判断システム』 の餌食となるわけです。さて、礼儀作法は如何なものなのでしょうか、ってーこと。しっかりしていますか。
 礼儀作法なんてモノは身につけるいてしまっているものなので、いきなり変えようと思って変えられるもモノではありません。また、足りない礼儀作法を急に身につけようと思って、すぐに身につくモノでもありません。何気ない会話やしぐさの中に 『じわじわじわわ〜〜っ』 っとにじみ出てきてしまうモノなのです。
 先にも書きましたが、諸君ひとりひとりは、付き合えば付き合うほど味かあって魅力的なヤツです。私がどこかの企業の採用担当だとしたら、間違いなく即採用に決まって・・・・・・ます・・・。
 トコロが現実はそうではありません(あったりめーだって)。今から出来る最後のアガキ(?)として、日頃からの 「礼儀作法」 に始まる、モロモロのことを見直して、改善できるトコロは改善していくべきでしょう。スグには身につかなくても何もしないよりはマシです。
 さーやってみよーってなモノです。頑張って自分を磨けって。所詮ヒトごと。
 ぢゃね。 


呼吸の速さと深さを確かめてみよう。心の揺れは呼吸に表れるから。呼吸に意識を向けたとき、自ずと心は落ち着くだろう

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