066 07月11日

先週の続きだ。 

 さて、札幌編です。
 北海道最後の夜は、道内一の繁華街、「ススキノ」 で過ごすことが目的でした。地下鉄の駅から地上に出ると、陽はとっぷりと暮れていました。その中でネオンがキラキラギラギラと、いけない雰囲気をかもし出していました。
 10メートルごとに、黒い服来たオトコのヒトが、「お、オニィサン!いい娘いますよぉ〜。どうですかぁ〜」 と声をかけてきたり、ビラを手渡してきたりする中、我々は歩いていきました。
 「おい、歌舞伎町より呼び込みが多いなぁ」 「本当、イヤラシそうな街だなぁ」 「おい、今日はそっちが目的ぢゃないからな」 「おう、カニだカニ」 「そうだ、カニだカニ!」 「おう、探せ探せ!」 「カニを堪能するぞー!」 「お、カニの看板が!あそこに入るか」 「全国チェーンの店に入ってどうするんだよ」 「そうそう、北海道ならではの店を探すんだ!」 「よし!もっと探せ探せ!」 「あ、ここはどうだ?」 「ん、なになに?カニ鍋カニ刺しおひとり一万円から・・・」 「ふざけんぢゃないって」 「そんなに出せるかってーの!」 「次だ次!」 「こ、ここは?」 「お、なかなか良さそうだ」 「あまり高くなさそうだし」 「うん、それでいてイカニモって感じだし」 「よし、入ってみるか」 「よし入ろう」 「お前から入れよ」 「いや、お前が先で・・・」 「いーから入れっての」
                   「いらっしゃいませ」
 「うわ、高そうじゃないか」 「おい、メニューメニュー」 「結構高いぢゃねーか」 「やめる?」 「今さら・・・」 「ちょっとトイレ・・・・・・・・・・・・。おい、トイレ出た所でオシボリ持って待っててくれたぞ」 「やべーよ!この店絶対高級店だよ!」 「やっぱ出ちゃうか」 「え”!」 「よし、金使っちゃうか!」 「いや、俺は無い」 「漬物とご飯だけ頼むか」 「ここまで来てそれは悲し過ぎる・・・」 「いや、待て、コレならなんとかなるかも」 「お、本当だ」 「よし、それにしよう」 「すみませ〜ん・・・・・・」
                   「ありがとうございました」
 「なんだかナニ食ったんだかわからねーなぁ」 「カニなんか入ってなかったんぢゃないか」 「いや、それでも結構金つかっちゃったな」 「ビール頼み過ぎなんだよ」 「カニを堪能するどころぢゃなかったな」 「ちゃんと呑もうぜ」 「そうだな」 「どこ入るか」 「確実に安くて適当に美味ければいいだろ」 「いかにも北海道らしくてな」 「よし!探せ探せ!」 「あ!ここなら確実に安いぞ」 「味もまあまあだな」 「ナニ言ってんだ、ここはアレだろ」 「でもなぁ、金無いし」 「やたら知らないトコロ入るのも危険だしな」 「ああ、またオシボリ持ってこられちゃたまらないからな」 「でもなぁ」 「せっかく北海道に来たのに・・・」 「なんでもいいから早く呑もーぜ」 「呑もう呑もう」 「んぢゃ入るか」 「おう、ぢゃ俺から」 「なんだよ、今度は積極的だな」 「だって・・・」
                   「いらっしゃいませぇ〜!村○来へようこそぉ〜!」
 「いやぁ、落ち着くなぁ」 「そりゃ東京でしょっちゅう入っているからな」 「おい、メニューにカニがないんぢゃないか?」 「もういーよ」 「焼き鳥でいーよ」 「そうそう」 「この後ラーメン横丁行って札幌ラーメン喰えば、ここまで来た意味もできるってもんだ」 「そうだな」 「学生が背伸びしちゃいかんって」 「ススキノ呑みに来て村○来か・・・。はぁ」 「おい、言うなよ。みんな思っているんだから」 「まぁまぁ」 「とりあえずカンパーイ!」 
 こうして卒業旅行は幕を閉じていきました。いやー、楽しかったです。もちろんこの時のメンツとは今でも付き合いがあります。もちろん素敵な思い出が出来ました。ナニが素敵かって・・・?
 こんな楽しい卒業旅行に行ったくせに、単位落として卒業できなかったからだよ!ふん!
 諸君は私みたいにならないように、まずは期末考査をしっかりと。勉強しろよ。
 よい週末を。
 ぢゃな。 


他人の視点を受け入れる訓練が大事。精神も体と同様ストレッチをしないとどんどん固くなってしまう

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