076 09月04日

夏がく〜れば、てか行っちゃったか。

 夏の思い出話も今週がリミットでしょう。
先日の 「Posi」 に、ナツヤスミストのくせに毎年夏休みが終わると 「しまった・・・」 と思わずにはいられない、といったことを書きましたが、そんな私でも一応の目標や予定をたてて夏休みに臨みます。今年もそれなりにたてていました。その中の一つに、「行き先を決めずに一人旅しよう」 というモノがありました。
 んが、なにかと忙しい夏だったので結局達成できませんでした。旅行の 「り」 の字も行けませんでした。仕方がないのでかなり昔の思い出をほじくり返して、諸君にお話ししようかと思います。一人旅ではありませんが・・・。
 9年程前に大学の後輩S、T先生、私、といった野郎(オトコ共ってーこと)3人で旅をしたことがあります。事情があり、しばらくウチに居候(いそうろう)していた後輩Sが実家に帰るということで、「じゃー、3人で記念に旅をしようぢゃないか。そして飲んで語ろう」 と、いう計画から旅は始まりました。ま、計画とは名ばかりで中身は無計画そのものです。行く 「方向」 だけを、「三重県の伊勢志摩方面」 と決めただけです。理由は「ウマイ酒と魚がありそうだから」です。
 T先生の車を使い、運転手を交代しながら、てってらてってらと車を走らせました。途中、コンビニや土産屋に寄るごとに、出会うヒト達の言葉が変わっていくのが印象的でした。なにせ片道500キロにも及ぶ旅です。伊勢志摩についた頃には、もうすっかり関西エリアの言葉に囲まれていました。
 真っ黒く少な目のツユで食べる 「伊勢うどん」 を食し、その見かけとは裏腹な美味さに感激しました。港で立ち並ぶ魚介類のアミ焼き屋(その場で水槽から網の上にダーンッと置いてジュジューっと焼き、醤油をジワっとたらす。この時の香りがタマラン)を一軒選び、ばかでかい焼きハマグリやら焼きサザエやらをむさぼり喰って、刺身をちょちょいとつまみ、再び感激している我々がいました。伊勢志摩といえば言わずと知れた真珠の名産地なので、当時は彼女だった元妻にプレゼントを買って帰ったような・・・まだ持っているのでしょーか・・・確認できませんが・・・(悲)。
 時刻はまだ午後の3時位で、宿を探してそこに収まってしまうには早すぎます。伊勢志摩はもう充分でしょっ、てことになった我々は、更に無計画モード炸裂です。学生時代に三浦半島や伊豆半島なんかで散々遊んでいた我々ですから、半島なんか半島でしかありません。といった感覚で計画の立て直しをしました。ま、無計画なんですけどね。
 「よーし、もっと南に下って行かないか?」 「そうだね、ここは半島だし、『半島』 なんてたかが知れてるよ、ほんの数時間で先っちょに着くよね」 「着く着く、行こう行こう」 「はい、決定!」
 我々は再び車に乗り込みました。
 てか今日は球技大会だ。ミラクルミラクル。 


いいことを思いついたらまわりの人に言ってみよう。ただし、それと同時にその思い付きを守ってやること。踏みにじろうとする人たちから守っていくこと

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