112 11月4日

ばかちん軍団。 

 先週末、ずーっと南の方の某大学を視察させてもらいました。私の通っていた大学は街中にあった小さな大学でしたから、そのスケールの大きさに圧倒されました。学生の姿もなんだかのびのびとしていた気が・・・。てなワケでいよいよ大学、短大の入学試験も始まります。学生時分のハナシでも。
 なんとか潜り込んだ大学で、私が所属したサークルはJAZZ(ジャズ)研究会というものでした。ま、ムサクルシイ男が寄り集まってバンドを組んで、JAZZなんてー音楽をチミッチミとやる所なワケで、当然 「女子大生」 なんてヒト達は入部してきませんでした。先輩に若干の女子部員はいたのですが、それはそれでオイテオイテ・・・・・・、てな感じで過ごしていました。
 ある春、どういうワケか1年生の女子新入部員が4名程入ってきました。実質的な活動の主導権を握っている3年生になっていた我々、いや、少なくとも私のアタマの中は一瞬にしてお花畑状態になりました。もちろんヒラヒラとモンシロチョウも飛んでいます。
 急きょ、それまで一度もやったことのない 「春合宿」 なんてものを企画しました。ムサクルシイ男連中だけの 「夏合宿」 しかやったことがない私達は、夏まで待てなかったのです。「早くみんなでお泊りチマチョー!」 てな感じです。
 勢いに乗って、「春合宿」 「夏合宿」 と立て続けに盛り上がってしまった我々は、9月に入っても大学が夏休みなのをイイコトに、「秋合宿」 なるものを企画しました。「合宿」 なんて呼んでいますが、しっかりと楽器や機材を持っていって練習するのは夏だけです。春も秋も内容は観光と飲み会を兼ねた、ばかちん大学生のプチ旅行です。「音楽サークルだ」 という方向性を、ほぼ見失っています。
 友F 「おい、秋合宿はどこ行く?」  私 「春が伊豆だったろ、夏が富士五湖方面でしょ・・・。うーん・・・」  友F 「やっぱ山だ、山!」  私 「じゃ、長野方面はどうだ」  友F 「おし、決定。じゃ泊まるところ確保しないと」  私 「面倒だなぁ」  友F 「確かに面倒だな。要は飲めればいいんだよな」  私 「そうそう」  友F 「『るるぶ』とか買ってくるか?」  私 「面倒だなぁ」  友F 「とりあえず行っちゃうか」  私 「え゛?。でもそれも面白そうだ」  友F 「でもみんな来ないかもしれないな」  私 「泊まるところは決まっていることにしちゃえ」  友F 「だーっはっはは!」  私 「テキトーに名前決めちゃえ」  友F 「じゃ、民宿ヨシムラで・・・」  私 「だーっはっはっは!」 ・・・・・・
 かくして、後輩達を引き連れた我々は、泊まる先も決まっていないまま、とりあえず長野方面に車を走らせました。
 後輩 「どこ泊まるんですか」  私 「ん?民宿ヨシムラ」  後輩 「へー、どんなとこですか」  私 「うん、いいとこ。ヨシムラのおばちゃんがいい人でさ、みんなによろしくっていってたよぉ」  後輩 「へー、じゃー楽しみですね」  私 「今年もおばちゃん待ってるんだろうなぁ・・・」  後輩 「わぁ、楽しみぃ。私達もおばちゃんに会いたいなぁ・・・」  私 「・・・・・・」
 有りもしない 「民宿ヨシムラ」 を思いつきででっちあげた我々ばかちん大学生は、宿泊場所も決まってないのに、白樺多き長野への県境を越えたのでした。
 明日に続く。

11月の予定
  11日(火) アルバム写真撮影 / 18日(火) 立会演説会 / 20日(木) 生徒会選挙 / 28日(金) 避難訓練  


人の考えていること、わかっちゃったらつまんねーよな

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