120 11月14日

ちゃんと読んでくれい。 

 自分のことばかり書いていても、あまり諸君のためにならないので、たまにはマトモな話をします。
 卒業後の進路について、諸君は現在あれこれと悩んでいることだろうと思います。就職したくても採用されない、募集もしていない、進学したくても希望に合った学校がない、親と話し合いがつかない・・・。
 人生に何度かある 「岐路」 に立っているのが、今の諸君なのでしょう。ヒトは働かなくてはならない存在です。そのための決断を余儀なくされているのです。
 遅かれ早かれ、諸君は仕事をして生活をしていきます。私も先週の 「Posi」 に書いた通り、「ミュージシャンとして仕事をすることを、将来の目標として選び、それ達成するために努力をしよう」 と、決断したことがあります。
 何かを 「決」 めて、何かを 「断」 つ、ということが 「決断」 という言葉の意味だと思っています。何かを決めた時には、何かを犠牲にしなければならないということです。
 なんだかおかしな話ですが、「ミュージシャンになる」 という私が犠牲にしたのは、その、「ミュージシャンになる」 といった目標でした。大学在学中に職業としてミュージシャンが軌道に乗らなかったら、きっぱりとあきらめよう、と思ったのです。私だけではなく、母の生活もあります。大学卒業後は一定以上の収入がないと、生活できないことが分かっていました。収入が不安定のままということは選択できませんでした。
 同じ時期、一緒にミュージシャンを目指していた友人達の中には、その目標通り、現在はミュージシャンとして一線で活躍している友人が何人かいます。彼らが目標達成のために断ったのは、家庭を持つことや、安定した収入を得ること、その他いろいろだったと思います。もちろんその裏には、多大な努力があったに違いありません。
 もし、私が家族や収入を犠牲にしてミュージシャンを目指していたとしたら、今頃はプチではなく、モノホンのミュージシャンになって活躍していたかもしれません。
 高校や大学を卒業する、20歳前後に職就するヒトが多い世の中です。周りの友人達が、続々と就職を決めていくと、自分も早くどこかに就職しなくちゃヤバいかな、と感じ始めることでしょう。けれども将来の目標が明確で、それに向けて突き進める環境(家庭的なことやその他)があるのだとしたら、周りの流れなど意識しないで、自分の目標達成のために、自分の流れを突き進んでいけば良いと思うのです。
 ところが悲しいかな、諸君の多くは将来の目標について考えていないし、希望もないといったヒト達です。私が諸君の年代だった頃とは違って、現在は職業が多岐に渡っている(たくさんあるってコト)ことも原因かもしれませんが、是非とも将来の目標をきちんと見据えて、残りの高校生活を有意義かつ楽しく過ごしていってもらいたいと思うのです。
 一度きりの人生です。人生は流されるものではなく、自分で流れを作るものです。諸君は若いのですから流れを作らにゃイカン。こんな私だって今だに流れを作っているつもりです。
 ちなみにね、私が本校にお世話になることが決まったのは、年度も押し迫った3月26日位(あいまい)のことです。何事も焦るこたありません。
 てか、その前に卒業できるかってことが大事だな。
 良い週末を。ぢゃな。 


すべての人に好かれる必要はない。すべての人を好きになる必要もない

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