121 11月17日

こんな俺だって悩んでいたんだ。

 私はもうオヤジなので、ともすればオトナの基準でモノゴトを考えがちになってしまいます。諸君のような世代と、ずーっと接していく仕事に就いているくせに、世代がどんどん離れていってしまいます。当然のようなのですが、矛盾しているようでもあります。ですから、ココにもよく書くように、昔のことを思い出しては、若い頃の気持ちを忘れないようにしているつもりです。
 そんな私は、「悩みなんてないでしょー」 といったコトをよく言われます。冗談じゃーアリマセン。悩みなんかヒトの数十倍持っているかもしれませんが、悩まないようにしているだけです。悩んだってあまり解決につながりませんし、時間の無駄かもしれない、と気付き始めたからです。今でこそこんなになっちゃった私ですが、諸君と同じ世代には、悩みを結構ズルズルと引きずっていた気がします。ナニを考えていたか、ちょいと思い出してみましょ。

 父親がいないことが多かったので、ウチの家庭ってどうなっているのだろう、と考えていた。
 カッコよくなるには、普通のサイズのカオになるにはどうしたらよいのか、と考えていた。
 彼女とうまくいくにはどうしたらよいのか、と考えていた。
 楽器が上手になるにはどうしたらよいだろう、と考えていた。
 生きてるってなんだろう、と考えていた。
 死んだら誰が悲しんでくれるだろう、と考えていた。
 何歳で結婚するのだろう、と考えていた。
 将来はどうなっているのだろう、と考えていた。
 1999年に世界が滅びちゃったらどうしよう、と考えていた。
 悩みを誰に相談しようか、と考えていた。
 卒業できるか、と考えていた。
 免許欲しいな、と考えていた。
 自分の存在価値ってなんだろう、と考えていた。
 自分にはどんな髪型が似合うか、と考えていた。
 何のために生きているのだろう、と考えていた。
 父も母も兄も頭が良いのになんで自分だけ頭が悪いのだろう、と考えていた。
 数学なんか勉強するのはどうしてだろう、と考えていた。
 一番になる(どんなことでも)ってどんな気分だろう、と考えていた。
 学校をおもしろくするにはどうしたらよいだろう、と考えていた。

 まだまだあります。結構悩んでいた高校時代じゃーないですか。↑にも書きましたが、今はその時その時を精一杯過ごす、「今を生きる」 というスタンスです。
 これが結構快適。


あなたを生んでよかった

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