155 01月22日

うわーでどーん。 

 彼女を家に送ろうと、いつも通いなれている道を走っていました。片側二車線道路が交差する、大きな交差点にさしかかりました。右折を待っている大きなトラックが対向車線にいました。直進優先だからオレが優先だな、と、加速をしながら交差点に進入したその時、なんとそのトラックが右折をかましてきたのです。
 「うわー!」 思わず大声をあげました。助手席を倒して隣で休んでいた彼女が起きあがる前に、「どーん!」 という音の中、トラックの横っ腹に私のクルマが突き刺さりました。目の前でムクムクとボンネットが盛りあがっていく映像は、今でも目の裏に焼きついています。
 彼女は肋骨にひびが入ってしまい、数日間の入院となりました。私は軽い打撲程度で、治療もなにもありませんでした。シートベルトの偉大さを痛感しました。クルマは修理不可能な程に壊れてしまったので、廃車ということになりました。
 クルマのクレジットをようやく払い終えるかな、という頃の出来事でした。結構あちらこちらに手を入れたり、エンジンも一回載せ替えたりしながら大切に乗っていたクルマでしたから、残念でなりませんでした。しかしながら、クルマが無いという状態は非常によくありません。早く次のクルマを買わないといけません。
 次は何に乗ろうか、と考えはしたのですが、だんだん考えるのが面倒になってきました。「あー、メンドクサ、いーや、おんなじの買っちゃおーっと!」 ということで、2台目に買ったクルマも、再び同じレオーネの4WDライトバンでした。しかしながら色は白から赤(てかオレンジ)になり、ライトは丸目から角目にマイナーチェンジされていましたから、ちょっとだけグレードアップって感じです。
 初代ほどではありませんが、この二代目レオーネにも手を加えました。とはいっても、ほとんどがステッカーチューン(ステッカーをベタベタ貼るだけ)とスモークチューン(窓を黒くしちゃう)でしたが。今では4WDなんてものはゴロゴロしていますが、当時はあまり走っていませんでした。4WDだぞ、ということで冬場はスキーに行きまくっていましたし、それ以外の時期は、毎週のように丹沢方面に走りに行っていました。とは言っても林道を探してはテコテコとのんびり走っていたので、いわゆる走り屋ではありません。
 大学を卒業して、仕事を初めて2年が経つ頃だったでしょうか。仕事からの帰り道、雨の降る真っ暗な晩でした。いつも走っているゆるやかなカーブにさしかかった時です。暗闇に突然大きなモノが停まっているのが目に入りました。「うわー!」 と大きな声が思わず出てしまったその瞬間、「どーん!」 という音の中、窓を突き破り、助手席側に、路上駐車をかましていた黒い大型トラックの荷台部分が突き刺さってきました。
 助手席に誰かが乗っていたら、大変なことになっていました。幸い私は無傷です。再びシートベルトの偉大さを痛感しました。クルマは再び修理不可能な程に壊れてしまったので、廃車ということになりました。
 そしてこれは、再びクレジットを払い終える頃の出来事だったのです。
 あ〜あ。
 それはさておき、諸君は気をつけてくださいな。 


問題をすべて片付けてから、足を踏み出す人なんていない

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