159 01月28日

なんだかんだと6台目から。 

 その昔、我が家も初めてクルマを買いました。私が幼稚園生の頃のハナシですから、今から30年ほど前です。実はその時からの付き合いのクルマ屋さんがあります。ニッサン系のクルマ屋さんなので、私はそのヒトからクルマを買ったことはありませんでしたが、私の親や兄はいつもそこでクルマを買っていました。
 私が足利に越してきた頃、そのクルマ屋さんも、都内から実家のある前橋に戻って来て、こちらの同系列の店で仕事をすることになりました。このヒトこそは本当に信頼のおけるヒトなので、当然そのヒトに電話しました。
 「もしもーし、斎藤でーす」 「あ、まいどー、元気ですかー」 「はい、おかげさまで」 「お母さんも元気?」「はい、毎日飲んでます」 「そりゃよかった。で、今日は何?」 「クルマ買おうかと・・・」 「え、あのでっかいクルマは?」 「なくなっちゃいました」 「なんで?」 「カクカクシカジカ・・・・・てなわけです」 「あ〜あ、それで何にする?」 「何でもいいです。予算は○○くらいで」 「あ、それなら丁度いいのがあるよ。スカイラインだけどいい?」 「いいですねぇ、じゃソレで」
 6台目はスカイラインになりました。GTRでもなんでもない、フツーのスカイラインです。色はガンメタリックです。結構御機嫌です。オートマチックだし、「とちぎ」 ナンバーですが、さすがにもうそんなことを気にしません。2年ほど乗った頃でしょうか、久しぶりに 「うわー!どーん!」 をやってしまいました。そして廃車・・・・・・。
 「もしもーし、斎藤でーす」 「あ、まいどー、元気ですかー」 「いや、あまり・・・」 「えぇ?で、今日は何?」 「クルマ買おうかと・・・」 「え、スカイラインは?」 「なくなっちゃいました」 「なんで?」 「カクカクシカジカ・・・・・・てなわけです」 「あ〜あ、それで何にする?」 「何でもいいです。予算は○○くらいで」 「あ、それならちょっとちーさくなっちゃうけど、プリメーラがあるよ。いい?」 「いいですねぇ、じゃソレで」
 7台目はプリメーラになりました。色はガンメタリックです。エンジン性能が高いのに、小柄なボディなので、ジェミニ君同様に、キビキビと走るクルマです。そして夏も終わる頃、車検のためクルマ屋に行きました。そして代車(だいしゃ=車検期間中、代わりに乗っているクルマ)として貸してくれたクルマが・・・・・・。乗っていたクルマと同じクルマでした。色はシルバーでしたが、グレードからナニから全く同じのスカイラインだったのです。
 「どーだい、懐かしいでしょ。プリメーラの車検料にいくらか上乗せすると、このクルマ買えちゃうかもね」 「え“・・・」 「買いかえちゃうかい?」 「うーん・・・」 「どっちが得になるか計算するかい?」 「うーん・・・」 「ま、よく考えて決めてくれればいいよ」 「うーん・・・、うーん・・・、うーん・・・・・・・・・。か、買いかえます」
 てなワケで8台目は再びスカイラインになりました。
だってね、その日は私の誕生日だったのです。何かしらの縁を感じてしまったのでした。
 不思議なこともあるもんだ。


You must crawl before you walk

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