164 02月05日

最高だぜい。 

 音楽でメシを喰っている友達がいます。今まで何度かライブを観に来ますか、と誘いを受けていたのですが、なかなか行ける機会に恵まれませんでしたが、先日、ついにその友達のライブを観てきました。会って話をするのも数年ぶりでした。会場は横浜の赤レンガ倉庫を改造したおしゃれなライブハウスです。外国の有名ミュージシャンが、しょっちゅうライブを行うものすごい場所です。友達はそんなところでライブをするようになっちゃいました。
 大学を卒業する頃まで、私はその友達と一緒にバンドを組んでいました。そして音楽で仕事もしていました。某アイドルグループのバックバンドをやったり、自分達のバンドでライブ活動をしたりといった感じです。「音楽で仕事」 とは言っても、入ってくる収入なんて微々たるモノでした。普通になにかアルバイトをしていた方が収入は多かったです。
 大学卒業後は、一定の収入がなければ生活が成り立たないことをわかっていましたし、自分には音楽的センスがあまり無いかもしれないとも思い、私は音楽の道に進むことをあきらめました。
 そんな私とは違い、その友達はどんなに収入が低かろうと、どんなに生活が不安定で大変なことがあろうと、そのまま音楽を続けていきました。自分で作った音を表現し、それをCDやライブで人に伝えて行くことを続けていったのです。
 友達のパートはトランペットです。それなので、自分の音楽活動以外では、いろいろなミュージシャンのコンサート等でバックバンドもやってきたようです。聞いている限りでは、ジャ○ーズ事務所関係のグループ、ミ○ターチルドレン、桑○圭介、マ○リトルラバー、その他モロモロ・・・。てな感じです。
 友達はジャズという音楽を中心にして、自分の音楽活動をしています。昔から結構前衛的(ぜんえいてき=先を行っている)な音作りをしていて、一緒に演っている時も、感動させられたり、関心したり、勉強させてもらったりしていました。そんな友達が、立派なプロとなった今、いったいどんな音で感動を分けてくれるのか、非常に楽しみでした。今回はクラブジャズといったジャンル分けで、バンドメンバーににはDJやVJもいます。
 開演時間になりました。客席フロア後方から、ステージに向かってメンバーが出てきます。最後にリーダーである友達が出てきました。数年ぶりの再会です。お互い38歳、ちょいとフケかかっていましたが、まだまだ若いし、私よりずーーーっとカッコイイ(あたりまえか)オヤジになっていました。そしてワンステージ目の演奏が始まりました・・・・・・。
 ・・・・・・ヤラレマシタ。
 休憩時間をはさんでツーステージ目・・・・・・。
 ・・・・・・コワレマシタ。
 音自体は、私を一緒に演っていた頃と基本的に変わっていません。自らの音楽をつらぬき通している彼がいました。最後には、会場満杯の客は総立ちです。そんな客の中で一番喜んでいたのは、おそらく私でしょう。自分のスタイルで、これだけのヒトを感動させるまでになった彼に感動していました。
 終了後、本人はもとより、ゲスト出演していた彼の兄(更に有名なギタリスト)と母親(○校時代呑みに行くと、必ずツマミを作ってくれた)と、いろいろと話をして帰った私です。ちょー楽しい夜でした。
 んで、ナニが言いたいかって?・・・・・・。
 夢はあきらめなければ実現するんだ。
 試験三日目。あきらめるな。 


強いってことは泣かないことじゃない。泣いても、また笑えること

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