041 06月11日

例の続編その2。 

 「しぶやー、しぶやー、お忘れ物ないようにお気をつけくださーい」・・・・・・着きました。渋谷です。楽しい楽しい人生においての初デートの始まりだったはずが・・・・・・。
      ・・・・・・・・・・・・数日前・・・・・・・・・・・・
 いつものように友人宅で、フレンドリーな友人母を交えながら話をしている我々。
 「えー、たっくん彼女が出来たんだって?まったくもー、あんたたちもたっくん見習って早く彼女作りなさいよねー。よーし、最初のデートはみんなで見にいってきなー。勉強勉強!ね、いーでしょ、たっくん?駄目っていってもみんなついていきなさいよー」 ――――――
 待ち合わせの駅からずーっと彼らがついてきています。ちょこまかちょこまか、男ばかりが5人、常に私たちの視界のどこかにいるのです。「面白い面白い」 と彼女は喜んでいましたが、私にゃそんな気はさらさらありません。「あー、もー、二人っきりになりたいな・・・、手をつないでみたいな・・・」 ソレ以外にも様々な考えがアタマの中を横切ります・・・とてもココでは書くことが出来ないような考えも・・・。
 しかし、悲しいかな、いつも彼らと渋谷で遊んでいたことが、裏目に出てしまいました。知っているところは彼らと一緒です。この記念すべき、人生における最初のデートで失敗をするわけにはいきません。「渋谷は知ってるところが沢山あるから教えてあげるよー」 の言葉で誘った渋谷ですから、なおさら失敗は許されないのです。(もうこの時点で十分失敗だということに気が付いていない少年斎藤)
 彼らを巻こうにも、行く場所行く場所に彼らがいるのです。というか私の単純な思考回路は完全に彼らに読まれていました。「巻いたぞー」 と思っても、ハイこんにちはってなモノでした。
 最終的に 『我々』 で行動することになりました。まぁ、おかげで彼女を彼らに紹介する手間も省けたので、その点では良かったのかもしれません。
      ・・・・・・・・・・・・数日後・・・・・・・・・・・・
 いつもの友人宅でいつもの面々。
 「それでそれでどうだったのー。へー、なかなかかわいいんだ、その彼女は。んで、たっくんはもうやっちゃったの?まだよねー。早すぎるわよ。まだ駄目よー・・・」 ――――――
 なんだかんだいって、このMさんとはその後長い付き合いをすることになります。少年期から青年期にかけた、最も感受性が豊かとなる多感な時期を共に過ごしました。感動した映画、感動した音楽、感動した場所・・・・・・、影響を与えてくれたものは全て一緒でした。
 当然の如く彼女と結婚するものだと思っていました。いや、そう決めていました。でなければ9年間も一緒に過ごしません。どこかで歯車がかみ合わなくなってしまいました。どこかで・・・・・・。いったい何がいけなかったのでしょうか・・・・・・。
 お互いの関係を壊しまった出来事・・・、それは・・・・・・。
 続きはまた今度・・・って、そんなに楽しみぢゃねーか。
 良い週末を。 


感謝しなさい。人にできる限りのことをしてもらうためにも

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