045 06月17日

ちょっと間が開いてしまった。 

 以前ここに載せた、「少年と釘」 の話を覚えていますよね。初めてこの話を聞いたのは、教師になりたての頃でした。壁一面に打たれた釘を想像し、思わずゾクッとしたのを今でも覚えています。もう10年以上前の話です・・・・・・。
 それはさておき、諸君に現在感想みたいなモノをノートに書いてもらっている最中ですが、今日は過去に担任したクラスで書いてもらったモノを紹介していこうかと思います。2年前に担任したクラスの意見も入っているかもしれません(諸君の誰かの意見もあるかも、ということだな)。ま、どーぞ読んでくださいな。明日は週末のお馬鹿話ですから、今日はマジメにいきましょう。
 
 『なんだか感動した。俺はここまで悪いことはしていないけど、バイクに乗ったり、補導されたりしたことは何度かあります。母さんを泣かせたこともあります。自分もその度 「ごめん、もうやんないよ」 とそんな適当な言葉でごまかしてきました。(中学校時代の話)▼今、一番身近なのは電話代です。毎月携帯と家のを合わせて3〜4万円。それで毎月しかられて、もう3年位くりかえしています。反省するのけどなおせない状態です。俺も悪いところを少しずつなおしていきたいと思います。』

 『僕もバイクや自転車を盗んでしまおうと思ったことは、何度もあります。しかし、本当に盗んだことは絶対にありません。なぜならば、これからの人生を壊してしまうかもしれないからです。人間、我慢することは大切だと思います。』

 『少年が父親に 「もうしない」 と何度も誓っている所が、なんとなくというか、少し自分と先生に似ていると思いました。「頑張る」 と何度も約束したのに、少したつとまた遅刻・欠席。でもその時は本当に頑張ろうと思っているのにナゼでしょう?▼多分卒業して就職とか進学にあとあと困るというコトを、あまり実感していないというせいもあるケド、それよりなにより 「眠いから」 とか 「だるいから」 とか、そんな自分の甘い気持ちに負けてしまうからです。▼あらためて自分は、自分自身に弱いな、と思いました。だから、もっと自分自身に強い自分になりたいと思いましたとさっ、というコトで、これからもまた頑張っていきたいと思います。』

 『いい話(事)だと思った。最初は同じ事の繰り返しだったけど、少しずつ少しずつ悪い方から良い方になってきて、真面目になった。▼この少年は何か悪いことをすると周りの人達に迷惑がかかる事が分かっていなかった。その事を早く分かっていれば悪い事なんてしていなかったと思う。でも2年かけて自分のやってきた事を反省するようにした。▼今までやってきた事は許されないけど、これでよかったのだと思う。自分も何かやる時は何をどうしたらみんなに迷惑がかからないか、よく考えて行動したいです。』

 どうでしょうか、「少年と釘」 の話のテーマが何なのかわかりますか。「わかんねーから考えない」 なんて言わずに、考えてみてください。トランプだってウノだってゲームだって考えなければ勝てません。考えることって大事なのです。人生だって考えなくては勝てませんからね。
 「考える」 ことって大事だぜ。 


言葉の間の沈黙に耳を傾けよう。本当のメッセージはそこに潜んでいるものだ

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