071 09月02日

いちゃもんじじー。 

 なんだか鮭だのサンマだの食い物ネタばかりで申し訳ありません。今日も食い物ネタなのですけど、ちょっと趣向が違います。なんだかこういったこと書いていると、「いちゃもんじじー」 になってしまいそうです。あ、「いちゃもんじじー」 は、若者や世間に対して文句ばっかり言っているじいさんを指す私の造語です。てかこれ書きながら、たった今思いついた言葉です。
 幼い頃、というか小学生くらいだったかもしれません。食卓でよく注意を受けていた 「たっくん」 がいました。「ホラ、たっくん、くちゃくちゃと音をたてて食べないの!お行儀悪いわよ」 「ホラ、たっくん、今度はお口が開いたまま!だらしないわよ」 と、母に注意をされていました。モノを食べる時に、「くちゃくちゃ」 と音をたてているわ、食事中にテレビがついている(我が家は食事中にテレビをつけているウチだった)と、口をぼぉーっつと開けたまま見ているわ・・・、まあそんな子どもだったのです。母の躾(しつけ)のおかげで、いつしか私の行儀はよくなっていきました。気が付いた時には、普通にモノを食べることができるヒトになっていました。
 それなので気になってしまうのです。ですから食事時に、「くちゃくちゃ」 と音をたてている「くそおとな」 がいるだけで、一気に食事がまずくなってしまうようになってしまいました。大人になってしまうと、癖ってなかなか直せないようです。
 あ、まだまだ若い諸君の中にも、ついつい音を出して食べちゃっているヒトがいるかもしれませんね。もしそんな自分がいたとしたら、まだまだ間に合います。直してみりゃー済むことです。咀嚼(そしゃく=かむ)する時に口を開かないようにするだけですからね。そういえば、その昔おつきあいさせてもらっていたヒトが、やっぱり音をたてて食べるヒトだったんだよなぁ。そこが駄目だった私は、人生で初めてお別れを告げたような記憶があるようなないような・・・。
 それはさておき、私はそういった躾をつけられていたにも関らず、大人になるまで箸を正しく持つことが出来ていませんでした。二本の箸の間に中指が入らないという、妙な持ち方をしていました。ぱっと見は普通なのですけどね。本校に勤務することが決まり、足利に引っ越してから彼女が出来ました。付き合いが長く続き、「結婚」 という言葉がチラホラと見え隠れしてきた頃、彼女にひとこと言われました。「私は箸も正しく持てないようなヒトとは結婚しないわよ」 と・・・。
 私がその日から、必死こいて箸の持ち方トレーニングをしたのは言うまでもありません。日常の中で思わずやってしまっている行儀悪いコトとか、出来ていない常識とかって結構あるかもしれません。諸君もちょいと探してみてはどうでしょうか。
 だってさ、諸君もそのうちに、ディナーやら食事会やら結婚式やらと、オフィシャルな場面が多くなってきます。そんな時にイケてる若者になっていたいじゃないですか。
 ね。 


人のために喜んでなにかできるなら、自由な心を手に入れられるだろう

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