107 10月27日

成長するヒトになれ。 

 諸君が毎日を過ごす学校って、快適空間でなければならないと思います。今日はそんなオハナシ。
 我々ニンゲンはひとりでは生きて行けません。諸君の年代であれば学校という集団に属さなければなりませんし、私なんかは職場という集団に属さなければなりません。それでなくても、諸君や私は、家族といった集団に属しています。
 ヒトが集まって集団になると起きるトラブルに、「あいつなんとかしてください」 というモノがあります。要は同じ集団内に存在する、自分とソリの合わないヒトをなんとかして欲しいというモノです。「そんなモノはなんともすることはできませんから、自分の中でなんとかしなさいな」 と言うと、そのヒトを呼び出して強く出て、「お前なんぼのもんじゃい、えらそーにしてるんじゃないよ」 とかといった勘違い行動を起こすヒトさえいる始末です。そういった行動しか出来ない、または思いつかないヒトが可哀相でなりません。ニンゲンとして欠けていますからね。
 この世には、「ガマンとワガママのバランス」 というものが存在します。諸君は、「人に優しく、自分に厳しくありなさい」 なんてコトバを聞いたことはありませんか。実はこのコトバがそれをよくあらわしているのです。集団での人付き合いには欠かせない、というか必ず必要なスタンスを表わしているコトバなのです。もっとわかりやすく言い換えれば、「わかったよ、俺のことはいいからお前の意見を尊重してやるよ」 ということです。
 言い換えましょう。友達と食事に行くことになりました。自分はマックに行きたかったけど、友達は立ち食いソバがいいと言います。お互い譲る様子がないので、「わかったよ、俺はマックをあきらめるからお前の意見を尊重して立ち食いソバを食べてやるよ」 ということができるかどうかということです。「誰かがワガママを押し通すと、誰かがその分ガマンをしている。誰かがガマンをしている分、誰かがワガママを押し通している」 これが 「ガマンとワガママのバランス」 です。
 実は、このガマンをすることが出来るニンゲンは成長します。ニンゲン的に魅力がつき、ヒトも寄ってきます。ニンゲンって成長しなければ生きている意味が無いと思いませんか。さて、このガマンが出来ずに、ワガママを押し通してしまい、あげくの果てに周りにいるニンゲンをかき回してしまうようなヒトは成長できませんしヒトも寄ってきません。当たり前ですよね。ニンゲン的な魅力がないのですもの。言い過ぎかもしれませんが、生きている価値さえ無いと思う私がいます。
 信じられないかもしれませんが、悲しいかな、私位の世代になっても、こういったヒトって存在するのです。見ていて哀れで仕方がありませんし、かかわりも持ちたくありません。周りのヒト達も私と同じ気持ちでいる様子です。ですから諸君にはそういったオトナにならないように、今のうちから心掛けを持って過ごしてもらいたいと思いました。
 「自分が多少損をしてもいいから、他人を思いやる心を持つ」、とても素敵なことだと思いませんか。思いやってもらったヒトは、すぐには気が付かないかもしれませんが、幸せな気持ちになるはずですし、思いやってあげたヒトは成長します。お互いに幸せになるじゃーないですか。ウチのクラスがそういったヒト達の集まりだったらもっと素敵なクラスになると思いませんか。ま、クラスだけではありませんね、どんな集団ってそういったヒト達の集まりであるべきだと思います。
 残り60日位です。快適空間目指していこーぢゃないですか。
 良い県民の日を。


ぼくは君の味方だから

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