5120 11月17日

気をつけよう。 

 昨日、家に帰っていつものように青唐辛子とピーマンを刻んで、「さあ、今日もがっしりと呑むぞ。お、今日はビューティーコロシアムスペシャルじやないか、楽しみだなぁ」 と思い、テーブルの上にウイスキーと炭酸を注がれたグラスとツマミをセットした時でした。ぴょろぴょろぴょろぴょろぴょろぉ〜、と携帯電話が鳴りました。見ると発信者は、普段はこんな時間に電話などかけてこない、おねーちゃんからでした。
 「もしもし、どうしたの?」 「事故った」 「え”っ!ケガは?」 「平気」 「相手はいるの?ケガは?」 「いる。平気」 「警察は?」 「今電話してもらってる」 「んで、どんな事故?」 「前の車が急ブレーキかけたけど間に合わなくて後からぶつかっちゃった・・・」 「場所は?」 「いつも通っているセブンとローソンのある所」 ・・・・・・ 
 うわー!呑んでいる場合ではなくなっちゃいました。おねーちゃんが事故を起こしてしまいました。何度か事故を経験しちゃっている私なんかと違い、彼女にとっては初めての事故です。きっとテンパっているに違いありません。てかテンパっているはずです。私だって最初の事故の時はどうしてよいかわかりませんでしたし、頭の中は真っ白でしたから。
 即座に外出着に着替えて、洗濯カゴからさっき脱いだばかりの靴下を取り出して再び履いた私です。部屋の机の上のグラスとツマミに後ろ髪を引かれましたが、そんなコトは気にしちゃーいられません。そのままにして家を飛び出し、アルト君に乗り込みました。現場までは小一時間かかります。「待ってろよー。とにかくおまわりさんの言うとおりにするんだぞー」 という思いを持ちながら、「ここでお前(私)が事故したり捕まっちゃったらモトもコも無いのだから安全運転ナリ」 という気持ちもプラスして、アルト君のエンジンをぶぉぉぉぉ〜!とうならせ、現場に向かいました。
 着きました。いました。セブンの駐車場です。おねーちゃんと、ぶつけられてしまった学生さんがいました。警察の現場検証は終わっているということ、お互いの連絡先は交換済ということ、私の車の保険を使い、学生さんの車を修理させてもらうということ・・・、等などを確認して我々は現場を後にし、彼女の家に向かいました。そしてへこんでいる彼女がいます。
 「あ〜、もう。なんでよりによって今日事故を起こしちゃったんだろう。もう・・・・・・」 「なんで?」 「だってさ、今日は最高の日だって占いだったんだよ」 「何言ってるんだい。最高の日だったからこの程度で済んだんでしょ。最悪の日だ、っていう占いだったらこうやって会っていられなかったかもしれないじゃないか」 「そうか、そういう考えかたもありだね」 「その通り」
 とりあえず落ち着きを取り戻しおねーちゃんでした。そうは言っても事故を起こした晩は結構来るモノがあることを私は知っています。昨夜は一緒にいてあげたかったのですが、今日諸君に配る、この 「ポジ」 をまだ書いていなかった私がいました。「大丈夫だから帰って仕事してね」 という言葉をもらい、コレを書いている私がいます。
 それにしてもスカイライン君様々です。スカイライン君の顔は衝突の衝撃でひしゃげてしまっていました。直すのにはかなりお金がかかりそうです。けれどもね、体を張っておねーちゃんを守ってくれた彼に感謝です。
 あ、ビューティーコロシアムはどうだったのだろう。うー、観たかったなぁ。
 てなワケで、ぼちぼち免許を取得してクルマを運転する立場になる諸君にとっては最適なネタを提供してくれた、我がおねーちゃんでした。何かあったらスカイライン君同様、俺が守ってやるからね・・・。
 なーんてのろけている場合ではありません。諸君はこの先、万が一事故を起こしてしまった時は参考にしてください。
 それはさておき、人生前向き思考が大事なのだ。
 ぢゃな。 


すべての人に好かれる必要はない。すべての人を好きになる必要もない

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