123 11月22日

ばぶー。 

  はじめに 
 大学を卒業した後、埼玉県蕨市の中学教師として仕事をさせてもらうことになりました。軽い気持ちもあり選んだこの仕事でしたが、そこで出会った、とある教師のおかげで、軽い気持ちでは出来ない仕事なのだ、ということを学ぶことが出来ました。
 配属先になった第一学年に、公立教師らしからぬ、洒落っ気の効いたいでたちの、仕事ができそうな男性教師がいました。熊谷という、この男との出会いが、教師になりたての私の軽い気持ちを180度転換させることになりました。私よりもいくらか年齢は高いのですが、同じ大学、同じ教科、酒好き、そして程々に女好きという、悪条件が重なったこともあったのでしょうか。ことあるごとに生半可な私に対して、教師としてのなんたるかを、昼夜を問わず熱く教えてくれる日々がありました。
 いつしかそれは、語り合いの場にもかわっていき、退勤後の焼き鳥屋(蕨西口ぶぎん通り「大幸」)は、大いに学び、大いに語り、大いに笑い、そして大いに涙する場所にもなりました。約2年の間そういった関係が続いた後、私は現在の勤務校にたどりつくわけですが、教師として仕事をしている最中はもとより、普段の生活をしている中でも、熊谷先生が常に頭の片隅にいるといっても過言ではありません。
 今、私がこういったスタイルで教師をしていられるのは、熊谷先生との出会いがあったからだと思っています。正面きっては言うことが出来ないので、この場をお借りして感謝の意を述べさせていただきます。前勤務校、そして現勤務校の諸先生方にも、あわせて感謝の意を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございます。そして今後ともよろしくおねがいいたします。      平成13年2月1日  斎藤。

 ↑これは私のサイト、「斎藤組」 に載せてある挨拶文です。学級通信をこまめに書く、諸君の中にズケズケと入り込んでいく、目線の低さは諸君に負けない、班ノートを活用する等など・・・、今の私のこのスタイルがあるのは、実はこの熊谷先生との出会いがあったからからこそなのです。長い間ニンゲンをやっていて、初めて出会った、「尊敬するヒト」 でもあります。許してくれるのであれば、四六時中だって一緒にいて欲しいくらいのヒトです。
 なにかと忙しく、久しく会うことが出来なかった熊谷先生に会うことが出来ました。先週の土曜日、都内で用事があった帰り道に電話をすると、「いいよ、おいで」 という優しい言葉をもらえたのです。すっげー嬉しかったです。ほんの小一時間という時間でしたし、お酒なしのお茶を飲みながらの時間でしたけれども、私にとってはものすごく貴重で、価値のある時間を過ごす事が出来ました。だってね、ここ数年間会うことが出来なかったのですが、常に会いたいな、いつ会えるかな、と思ったいた方だったのですもの・・・。もう赤ちゃん状態の私でした。「ばぶー」 なんだな。
 いやー、初心に帰る事が出来ました。私なんかは教師としてまだまだ半人前以前、四分の一人前だと思いました。もっと真正面から仕事に取り組まなくてはいけないと思いました。教頭試験に受かったとおっしゃってましたが、生涯現場で担任を持って生徒と一緒に泣いて笑っていて欲しいと思いました。
 ん、ナニが言いたいかって?「師匠に会うことが出来て、私はパワーアップしちゃったんだな」 ってコトです。うひひひひ。
 さて、今週も始まっちゃいました。
 いくぞー! 


あなたの母親でうれしいわ

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