125 11月25日

失ったモノ。 

 さて、約1年半ぶりにクルマに乗り始めた私には、失ったモノと戻ってきたモノがあります。今日はソレらのオハナシです。クルマに乗られなくなった私の交通手段は電車が中心でした。
 もともと無駄に時間を過ごすことが好きではない私には、電車の中でぼーっとしているなんて、もってのホカのコトでした。「これからは通勤でも、おねーちゃんのウチに行くのでも、都内に遊びに行くのでも、すべて電車が中心になるぞ、電車の中を無駄な時間にしてたまるか」 というのが当時の私の考えでした。平日であれば数十分、休日であれば数時間という時間を電車の中で過ごすわけですから、有意義な時間にしなくてはなりません。電車の中でもこうした学級通信や、試験問題を作れるように、モバイル機器(ノートパソコンよりも小さいモノ)を買うぞー!と、真剣に考えていました。
 ところが文章は、携帯電話を使って打って作ることができるじゃん、と、気がついた私がいました。パソコンのキーボードを両手で使って文章を打つのと、親指一本でチマチマと打つ速度は、比べられるモノではありません。けれどもたった一年間のために高いモノ買うのもなぁ、と思ったので、モバイル機器購入は却下です。頑張れ親指クンです。そういえばそろそろ、「文部科学省認定親指携帯早打ち検定」 とかいう資格ができてもよい頃・・・・・・、なワケ無いか・・・。
 さて、電車の中を有意義にするにはどうするか、と再び考えましたが、答えは簡単に出てきました。「そーだ、本を読もう」 です。本は人間にとって、最大なる知識の宝庫です。ほとんどの知識は本から入ってくると言っても過言ではありません。そして本は知識を与えてくれるだけではありません。感動だって与えてくれます。笑いだって与えてくれます。本ってすっげーモノです。
 私の使う駅から桐生駅まで片道で10分、学校着いて朝読で10分、再び帰りの電車で10分・・・。なんと最低でも普段の朝読の3倍量の読書時間をゲットできるじゃーありませんか。嬉しいったらありゃしません。「電車ってナニ気にいーぢゃんか・・・」 そう思いながら過ごしていた私です。実はこの1年半で、過去に経験したことが無いほど、(いや、明らかに無いんだな)大量の本を読んだ私がいます。
 小説からエッセイから雑誌から・・・、ありとあらゆる本を読みました。あ、新聞だっていろいろと読みました。スポーツ新聞なんかは読んでいても大した知識がつかないので、日本経済新聞なんてモノを好んで読むようにしました。ナニやらムツカシい名前の新聞かと思われるかもしれませんが、コレが結構オモシロイのです。確実に日本の経済のコトが、少しわかった私がいました。日経新聞は私の好きな新聞リストに入ってしまっていました。こんな感じでとても有意義で素敵な1年半を過ごした私でした。
 さあ、免許をゲットした私が失ったモノがナニか、もうお分かりですね、そうです、「記憶」 です・・・。いやいやいや、違うっつーの、「読書に費やす時間」 なのでした。「そんなのどーでもいーじゃん」 なんていうヒトもいるかもしれませんが、どーでも良くないんだな。コレが・・・。
 諸君、読書は貴重だぜ。
 ん、戻ってきたモノは・・・?またの機会にね。 


ママ、人間は一生ガンバランとあかんもんやで

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